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抗癌剤と緩和ケア。癌になる前に知っておきたいこと

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日本の癌治療について

現代の日本では2に1人が癌になり、3人に1人が癌で亡くなっています。もはや国民病といってもいい癌ですが癌治療という側面からみると日本は遅れていると言わざるを得ません。

日本の医療は西洋医学を中心とした病気は治すものという立場から発展したため、癌に対する治療も手術による癌細胞の切除、抗癌剤の投与、放射線治療といった癌細胞を死滅させる方法がとられます。

癌という病気は完治の定義が難しく、再発するリスクが非常に高いです。ですから5年生存率、術後から5年間癌が再発せずに生きていらっしゃれば完治という考えを採っています。しかしその5年生存率は5割にすぎません。日本の最先端の医療技術をもってしても5年以内に再発する可能性が50%それが現実です。

緩和ケアについて

欧米においては病気は治すものとという概念がある一方、病気と共存する、痛みを緩和しつつ幸せに死期を迎えるという緩和ケアが発達してきました。人間はいつかは必ず死期を迎えます。

いたずらに苦しみながら医療技術で無理に寿命を延ばすことに果たして意味があるのか?緩和ケアの根底にはそういった西洋医学への疑念があります。

欧米で緩和ケアが発達した背景にはやはりキリスト教の文化があります。キリスト教においては死は最後を意味しませんからある意味当然と言えるかもしれません。また科学的法則=真理という近代合理主義への反発もあるかもしれません。緩和ケアでは主にモルヒネを用います。

日本では法律上大麻に分類されますが、鎮痛作用があるため医療用麻薬として欧米を中心に使われています。医療用麻薬の使用量はその国の文化成熟度に比例するといわれています。

日本では緩和ケアを行おうとしても患者さんがモルヒネの使用を拒否する例があります。それは麻薬=体に悪いというイメージがあるからでしょう。しかし麻薬がどういった成分でどのような原理で体に作用し、なぜ法律で使用を禁じられているのか、

そういったことをきちんと理解したうえで医療用麻薬の使用を拒否している方がどの程度いらっしゃるのでしょうか。もちろん医者の言うことを全部信じろとは言いません。

セカンドオピニオンを有効に利用していろいろな専門家の判断を仰ぎましょう。そして何よりも大切なのは日頃から色々なことに興味をもって自ら知識を付けていくことです。貴方の命は貴方で守るしかないのです。私は専門家ではないので医療用麻薬が絶対に安全だと断言することは避けます。

しかし、WHOの指針によれば専門家の指示に従って適切に使用すれば問題は無いとされており、実際欧米で医療用麻薬で中毒になったという例はありません。

放射線治療に対する忌避反応を見ても思うのですが、日本人はリスクゼロを求めすぎではないのでしょうか。確かにICRPの勧告によれば放射線は1ミリシーベルト浴びただけでも発癌リスクが高まるとされています。しかし年間100ミリシーベルト未満で発癌率が増加した事を示すデータはありません。

医療用麻薬についてもリスクがゼロとはいいません。しかし抗癌剤にも副作用というリスクがあるにもかかわらず日本人はそれを受け入れています。

そして副作用の痛みに苦しんでいる方がたくさんいるのです。日本人の4人に1人が癌の痛みを味わいます。どんな治療法にもリスクはあります。緩和ケアで痛みを抑えれば痛みに苦しまずに寝ることができます。日々のストレスも軽減されるので寿命が延びるというデータもあります。

医療用麻薬への過度なリスク評価を軽減し、リスクとメリットをバランスよく判断できるような正確な知識を国民全体で持つことが日本の癌医療の前身に不可欠だと思われます。

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