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噂は本当?ほくろと癌の関連性と皮膚癌の特徴から見分ける方法

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皆さんの身体には「ほくろ」はありますか?大部分の人にはどこかしらにほくろがあると思います。黒くて丸くて膨らんでいるほくろは、どのように出来ているのでしょうか?

さらにほくろが癌化するなんて話もよく聞かれます。誰にでもあるほくろは本当に癌細胞に変化する危険な細胞なのか、医学的な見地に立って調べてみました。

そしてただのほくろか癌かの見分け方もしっかりご紹介しますので、気になる方は一度試してみてくださいね!

そもそもほくろとは?昔はこんなところになかったのに…の訳

ほくろとはメラニン色素を持つ母斑の一種で、メラニンを形成する細胞であるメラノサイトが集積したものです。正式名称は色素性母斑(しきそせいぼはん)と言い良性の腫瘍に分類されます。

ほくろは生まれた時には皮膚の中に存在していますが、色が目立たない、小さいなどの理由で気がつかないことが大部分です。しかし、成長するにつれて紫外線(日焼け)や炎症などの影響により、メラニン細胞が増産されて黒く目立つようになります。

ほくろに似ている悪性皮膚癌メラノーマ

メラノーマ おおがき皮膚科クリニック

今まで無かった場所に突然ほくろができると大変驚くと共に不安になります。ほくろの癌と呼ばれている癌こそ、皮膚がんの「メラノーマ」です。

メラノーマは皮膚癌の中でも最も悪性の癌で、「悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)」と呼ばれています。メラノーマはメラノサイトや母斑細胞が腫瘍化したもので、皮膚の表面から見ても黒いほくろに見えるのが特徴です。

白人の発症が多く、国別ではオーストラリアなど紫外線の影響が大きい地域に集中しています。日本人の発生は欧米人の1/10程度ですが近年は増加の傾向が見られます。

メラノーマは急激に増加し他の臓器に転移しやすい癌で、放射線治療や化学療法の効果も低いため、手術による切除が基本の治療となります。近くのリンパ節に転移が確認された場合はそれも切除することになってしまいます。

ほくろが癌に変異するのか?噂の実態は

メラノーマの発症要因とほくろの関係では様々なことが言われています。都市伝説のような話もありますが、大きくは2つの話になるでしょう。

1.ほくろが癌化する証明はされていないが少数には見られる

ほくろが癌化する話は昔から言われていますが、ほくろが癌化する証明はされていないのが現状です。

研究者によっては「癌化する」「しない」と意見が分かれており、統一した見解は出ていません。しかし、一般的には「ほくろが癌化することは考えられるが、ごく少数と見られる」と言う意見が多数ではないでしょうか。

2.ほくろに刺激を与えると癌化する可能性がある

ほくろ自体は良性の腫瘍です。これに何らかの刺激を与えることにより癌化することは考えられます。

しかし、人間の身体はどの細胞も刺激によって癌化する可能性はありますので、ほくろだけが特別とは言えません。むやみにほくろを針で突いたり、切除する行為は行わない方が良いかと思います。

ほくろの癌と呼ばれているメラノーマとほくろ(色素性母斑)は違うものだと理解していただけたと思います。要は「ほくろは初めからほくろ」「癌は初めから癌」なのです。

メラノーマの4つの特徴からほくろか癌かを見分ける方法

ほくろとメラノーマの比較画像 おおがき皮膚科クリニック

大切なことは、身体にできたほくろ状のものが「ほくろなのかメラノーマなのか」を判別できる知識を持つことです。

メラノーマは小さな発生時からすでに悪性腫瘍ですから、即時の治療が必要であり効果も高くなります。ほくろと思っていたものが実はメラノーマだったなんてことが起こらない様に見分け方を整理してみましょう。

メラノーマの特徴 1.直径6mm以上でどんどん大きくなる

メラノーマ特徴1

ほくろの大きさは目安として直径6mm以下です。これ以上の大きさがある場合、また日に日に大きくなっている場合はメラノーマの可能性が高いでしょう。

メラノーマの特徴 2.色にムラや凹凸がある

メラノーマ特徴2

ほくろをじっくり観察してみてください。ほくろの色にムラがあるもの、また表面がボコボコ見えるものはがんの可能性があります。

通常であれば1つのほくろの中で色ムラがでることはありません。他のほくろと比べて色が多少違うというのは問題がありませんが、1つのほくろにも関わらずその中で色ムラができるのは危険なほくろのサインです。

メラノーマの特徴 3.形が左右非対称でいびつである

メラノーマ特徴3

通常ほくろというものは左右対称の綺麗な円状になっています。

がんの可能性があるものは左右非対称でいびつな形をしているケースが多いです。自分の他のほくろと比べるとかなりの違和感を覚えると思います。

メラノーマの特徴 4.痛みや出血がある

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通常のほくろは無痛ですが、痛みや痒みを感じる場合はがんの可能性があります。引っかいた覚えがないのに、表面がかさぶたのように硬くなっていたり違和感を覚える場合もあります。

膿んでしまったり出血がある場合は更に危険です!

えんぴつを使った具体的なチェック方法は以下の記事でご覧ください。
ほくろが癌かでないかの診断はえんぴつでできる!簡単チェック法

次はメラノーマの4つの種類ごとにその特徴をみていきましょう。

<末端黒子型>
「足の裏にできるほくろはがんの可能性がある」そんな噂を耳にしたことはありませんか?

このタイプは日本人に多いタイプで、足の裏や手のひらなど、特に足の爪や手の爪に発症するケースがあります。徐々に褐色から黒褐色に変化して比較的ゆっくりと広がっていくため、早期での発見が可能です。

<結節型>
末端黒子型の次に多いタイプで、身体のどの部分にも発症しやすく、初めから膨らみのある形状をしています。急激に拡大し大きくなります。
<表在拡大型>
このタイプは母斑細胞から作られると考えられており、ほくろに似た形状をしています。ゆっくりと大きくなり、中央部分が膨らんでいきます。腕や手足にできることが多く、全ての年齢層で発症が見られます。
<悪性黒子型>
比較的年配の方に多く発症するタイプで、顔や首、背中の上部など紫外線を直接浴びる箇所に見られます。進行は緩やかで、数年経過した後に悪性腫瘍になると考えられています。

しっかり見分けて早期に治療することが大切ですので、たまにはじっくり観察してみたり、お風呂の前などに鏡でチェックしたりしてくださいね。

メラノーマは表面から見て小さくても、皮膚の中では大きな腫瘍の場合もありますので、怪しいと感じた時は至急専門医の診察を受診することが肝心です。最低一年に数回は自分の身体をチェックしてみては如何でしょうか?

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