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上皮内って理解してる?がんになっても保険が下りないケース

最近の話なのですが、私の友人がガンを発症して手術のために入院しました。彼(彼の奥さん)は良くできた人で、イザと言う時のために「入院保険」「ガン保険」を昔からかけていたのです。特にガン保険は2口分を加入しており、病気に備える保険として十分な内容でした。

60歳を過ぎても元気一杯な友人の病名は「大腸ガン」の一種で、比較的初期の症状でした。手術も腹部切開手術ではなく、腹腔鏡を使用した「腹腔鏡手術」を行ったのです。手術後の経過も良好な彼は暫くの入院した後に退院し、奥さんに感謝しながらも保険金の請求を行ったのです。そして彼は大きな壁にぶち当たることになったのです。

ガン保険に潜む上皮内の壁

一般的にガン保険は「ガン診断時の一時金」「手術給付金」「一日あたりの入院費用」の3つから構成されています。最近では「通院費用」や「高額医療費用」などの特約もあるようですが、主な柱はこの3つと考えて良いでしょう。

前述しましたが、私の友人は入院保険1口、ガン保険2口加入しています。ガン保険の「ガン診断時の一時金」は1口あたり100万円なので、それだけで200万円の臨時収入になります。また「手術給付金」や「一日あたりの入院費用」、さらに入院保険のものを加えると、300万円を大幅に超えることが想定されるのです。

無事に手術を終えた友人は「いや~バイクでも買おうかな!」なんて、呑気なことを話していたのを覚えています。しかし、世の中こんなにうまくいくはずがありません。実はガン保険の中には上皮内の壁が存在しているものがあったのです。

上皮内って正確に理解していますか?

大抵のガン保険の説明には「上皮内新生物について」と言う項目があり、保険金の適応症状について記載されています。しかし、上皮内新生物の上皮内を、正確に理解している人はそんなに多くないのではないでしょうか?上皮とは臓器の表面を構成する細胞であり、皮膚と考えてもらうと分かりやすいですね。

大腸や子宮などの臓器にも上皮があり、いわゆる上皮細胞と呼ばれています。実は私は上皮内新生物と言う言葉は知っていましたが、あくまで初期の皮膚ガン(メラノーマ)の話であって、「ほくろ」のような皮膚ガンを指すものと勝手に思っていたのです。

しかし、前述した通り臓器にも上皮はあって、ガン保険の適応に違いが出てくるのです。私の友人のガン保険は昔のタイプのもので、上皮内新生物は「ガン診断時の一時金」の適用外のものでした。そして彼の病名は「大腸、粘膜内ガン」なのです。

この意味は「大腸にできたガンですが、腫瘍は粘膜内に留まっており上皮内から浸潤していない」ということを指しています。そう、彼のガン保険ではカバーしていないタイプのガンなのです。しかし、ガン腫瘍が上皮内に留まっているということは、初期に処置ができて喜ばしい限りですが、バイクの夢は飛んで行ったようです。

基底膜を浸潤しているかが鍵だった

臓器の表面は上皮細胞で構成されていますが、下部の細胞との間は基底膜と呼ばれている薄い膜で区切られています。この膜を腫瘍が浸潤しているかが判定の鍵になり、基底膜を浸潤していなければ上皮内新生物と判定されます。

また大腸ガンでは基底膜を超えても、粘膜筋板を浸潤していなければ上皮内新生物となり、この場合も「ガン診断時の一時金」の適用外となります。この規定は各ガン保険によって多少の違いがありますので、心配な方は一度調べてみた方が良いでしょう。

また最近のガン保険は上皮内新生物をカバーしているものもあるようですから、場合によっては乗り換えを検討した方が良いかも知れませんね。しかし、終身型のガン保険に加入している人は、安易な乗り換えは条件が悪くなるだけでなく、保険料も高くなる場合があります。

十分に注意して検討して下さい。イザと言う時のガン保険でがっかりしないように、自分の保険の適用範囲くらいは押さえて置きましょうね。

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