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やけどの応急処置は水が基本です!安易に氷を使用しないで!

やけどに氷を使用することで、逆に悪化する危険性があります。やけどの応急処置に氷を使用して、やけどの熱傷部位を冷やしている方がいらっしゃるかと思います。しかし、ちょっと待ってください。冷やすことばかりにとらわれて、それが逆にやけどの熱傷部位を悪化させてしまっていることを、あなたはご存知でしょうか?

やけどを冷やすことは大前提ですが、安易に氷を使用することで、逆にやけどの熱傷部位を悪化させてしまうことにもなるのです。ぜひこの機会に、やけどの応急処置について、正しい知識を身に付けていきましょう。

やけど(熱傷)とは?

やけどの正式名称は「熱傷」と呼ばれます。外部から受ける熱によって、皮膚表面が損傷することを意味しています。医学的には、人間の皮膚表面に45℃以上の熱が生じると、やけどになるといわれています。高齢者が多い家庭では、湯たんぽによる低温やけどがあります。

これらの原因となる熱の刺激で、身体の組織(皮膚表面)が変性し、組織に炎症が生じます。ダメージを受けた皮膚は、炎症から壊死(第3度熱傷で、以下説明しています)へとつながってしまいます。

また、やけどの状態によっては、赤く腫れ上がり水泡(すいほう)と呼ばれる水ぶくれのようなものが出現したりもします。水ぶくれは安易に潰さないよう、そのままの状態にしておくことが大切になります。

外部から受けた熱の温度や時間によっても、やけどの程度は大きく変わってきます。以下、やけどの深さで詳しくご紹介していきます。熱傷部位の面積が広範囲になるほど、やけどの重傷度が上がっていき、生命の危険にも及んできます。

やけどの深さ

①第1度熱傷の状態

やけどの程度が一番軽い状態です。皮膚表面が赤く腫れ上がりますが、水泡が出現することはありません。ピリピリと痛みを感じることはありますが、約1週間で症状は落ち着いてきます。

②第2度熱傷の状態

皮膚表面から真皮まで達してしまうやけどの状態を示します。強い痛みが伴ってきます。やけどから24時間以内に水泡が出現してきます。第2度の熱傷でもやけどの状態が深くなると、治癒するまでに約3週間以上と長い時間を要してきます。また状態によっては、やけどの形跡が残ってしまうこともあります。

③第3度熱傷の状態

やけどが最も悪い状態を示します。皮膚表面は壊死を起こし始めます。壊死を起こすと深い潰瘍が形成されます。やけどの熱傷部位は神経まで達しているため、逆に痛みを伴いません。

広範囲の熱傷は生命の危険も伴ってきます。熱傷部位が身体面積の10%以上(子供は5%以上)で、意識が失われ、ショック症状が出現してきます。すぐに医療機関で受診しなければなりません。

やけどに氷は禁忌

では、なぜやけどに氷は禁忌なのでしょうか?やけどで受傷した時は、まず熱傷部位を冷やしていきます。やけどの冷却は、水道水が基本となります。氷を使用することで、「冷やしすぎによる凍傷」を起こしてしまう危険性があります。

特に冬の寒い時期に氷を使用することで、全身の冷やしすぎから「低体温」を起こしてしまい、ショック症状となってしまうことがあります。安易に氷を使用したことで、軽いやけどから意識を失ってしまうこともあるのです。

やけどの状態によっては、体温調節機能が上手く作動せず、身体が冷えてくることがあります。安易に氷を使用したことで、低体温に拍車をかけてしまうことにもなるのです。また、氷を使用することで、大切な神経を麻痺させてしまいます。

神経が麻痺することで、確かにやけどに伴う痛みは軽減されます。しかしやけどの熱傷部位は、急激な冷却により、患部を逆に悪化させてしまうことにもなるのです。そう熱傷部位の皮膚表面に、損傷を与えてしまう恐れがあるのです。

あなたの大切な身体に、やけどの形跡を残してしまうことにもなるのです。上記でもご紹介いたしましたが、第1度の熱傷では、やけどの形跡は残りませんが、氷を使用してやけどの熱傷部位を冷却したことで、症状が悪化してしまい、逆にやけどの形跡を残してしまうことにもなるのです。

やけどの応急処置

①まず流水で冷やしましょう。熱傷部位の痛みが治まるまで、水道水を流し続けます。氷は絶対に禁忌です。
②衣服は着たままでOKです。衣服の上から水道水を流し続けてください。衣服を無理にはがすことで、やけどの熱傷部位から、思わぬトラブルが発生してくることがあります。
③やけどの範囲が広い場合は、すぐに医療機関を受診して下さい。やけどの状態によっては、意識が失われショック症状となってしまうことがあります。安易な判断は禁物です。

この機会にやけどの正しい知識を身に付けて、あなたの大切な家族を、あなた自身の手で守っていきましょう。

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