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まさかPCでもヤケド?低温火傷が起こりやすい状況と予防法について

暖房グッズによるやけど事故

冬になるとよく使われるのは部屋全体を温めるストーブやエアコンですが、そのほかに使い捨てカイロや湯たんぽといった体を直に温める暖房グッズも人気があります。

カイロ、湯たんぽ、電気あんかなどは手軽に使えて心地良いぬくもりを提供してくれる点が魅力です。火を使わず温度も高くならないので火事の心配もありません。

しかし一見安全な道具に見えても、使い方を間違えてしまうと事故やトラブルを起こすこともあるのです。例えば湯たんぽの場合、件数はそう多くないながらも毎年のように使用による事故が報告されています。

湯たんぽというのは容器の中に熱湯を入れてフタをしめ、布団の中に入れて暖を取る目的のものです。昔から使われてきたエコな暖房グッズです。この湯たんぽの使用によって起こる事故のほとんどが火傷(やけど)です。

また、火傷の中でも一番多いのが「低温火傷」と呼ばれるもので、熱湯がかかる事故のほうが少なかったのです。実は湯たんぽに限らず、使い捨てカイロ、電化製品などによってもこの低温火傷は起こりやすいため、私達は使用の際には気をつけなければなりません。

低温火傷とは

低温火傷というのは、60℃以下の温度の低い物に接触することで起こす火傷のことです。火傷といえば、熱湯や火など高温の物によって起こすことが一般的に知られていますが、低温の物でも火傷は起こってしまうのです。

60℃以下というと触った瞬間に「あちっ!」と驚いて手を引っ込めるような熱さではありません。使い捨てカイロの温度が50℃前後、私達が心地良いと感じる温度は45℃くらいとされています。

しかし、私達の体が低温火傷を起こす可能性がある温度は42℃以上と意外に低いのです。ですから暖房グッズのような心地良い温かさの物でも要注意なのです。

もちろん温度の低い物に触れただけですぐに炎症が起こることはありません。火傷というのは温度が高いほど短時間で重い炎症を起こします。例えば、お湯が沸騰しているやかんに触れた時には瞬間に火傷が起こります。逆に温度が低い物は炎症が起こるまでに時間がかかります。

暖房グッズのような温度が低い物で火傷が起こる場合というのは、長時間の利用が原因になっています。

火傷の症状

熱によって細胞が損傷を受けるため、次のような症状が起こります。

  • 皮膚の赤み
  • 水ぶくれ
  • 痛み
  • 灼熱感

ひどい場合にはただれ、真皮(皮膚の深い部分)の損傷、細胞の壊死が起こることもあります。火傷の跡は残ることがあり、ただれが起こると瘢痕が残ることは免れられません。また壊死した細胞は復活できないので、その部分は切除手術するしか治療法がありません。

低温火傷の症状と特徴

低温火傷も通常の火傷と同じ症状が起こります。ただし、温度が低いほど見た目の症状は浅く、皮膚の赤みや水ぶくれといった軽い症状が出る程度に見えます。

しかし、火傷の原因になる物に触れている時間が長いほど、体の内部の深くまで炎症が起こるため、見た目には分からなくても重い症状が起こってしまう場合も少なくありません。低温火傷の場合、時間が経ってから症状が悪化し、最悪の場合には壊死が起こることもあるのです。

低温火傷が起こりやすい状況とは

以下は私達の身の周りで低温火傷を起こす可能性のある物です。

  • 暖房グッズ(使い捨てカイロ、湯たんぽ、あんか)
  • 暖房器具(こたつ、ホットカーペット、電気毛布、ストーブ、ファンヒーター)
  • ノートパソコン

パソコンは暖房器具ではないので油断しがちですが、長時間使用し続けていると熱を持つことがあるために、触れている部分に炎症を起こす可能性があります。

場合によっては、暖房グッズをたった30分ほど使っただけでも炎症を起こすこともあります。以下のようなケースは特に低温火傷を起こしやすいので注意が必要です。

  • 就寝中に長時間暖房器具を同じ場所に当て続ける
  • 暖房器具を短時間だけ使うつもりが、知らない間に寝てしまい長時間使ってしまった
  • 疲れている時に暖房器具を使って、気持ち良くなってつい長く眠ってしまった
  • 寝たきりの高齢者に暖房器具を使っている(高齢者は温度に関する感覚が鈍い)
  • 赤ちゃんに湯たんぽや電気毛布を使っている

熱を持つ日用品を使う場合は、長時間の使用を避け、同じ場所に熱が当たらないようにする必要があります。また、自分で暖房グッズの管理ができない乳児や高齢者の場合は、世話をする人が気をつけなければなりません。

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