TOP > あざ

そのあざは心配ないあざ?それとも…

多くの人は、あざができましたと言われても、「ああ、そうですか」など、生返事程度の薄い反応しか示しません。「それは大変ですね!」は明らかに大げさですし、「お大事に」というのも何か違う。

近しい人であれば、「そんなもんほっときゃ治る」とにべなくあしらわれてしまうこともあるかもしれません。確かに、あざができたからといって、女優さんやアイドルでもなければ病院に駆け込むことはないでしょう。

女優さんやアイドルだって、目に見える部分でない小さなあざなら「あれ、こんなところにあざが・・・」で済ませてしまうはずです。ただ、メディア露出の有無によらず、特に女性の場合、目に見える部分のあざは、いい加減な対応では済まされません。

また、赤ちゃんに見覚えのないあざが突然ポンとできていたら、不安になりませんか?
赤ちゃんのあざは心配…治療が必要なあざ・不要なあざの特徴

外見上の問題はともかく、あざはまれに重篤な病気のサインになることもあります。
あざが治らないのは危険サイン?あざがサインとなる病気5つ

実際あざにまつわる目に見える悩みや見えない部分の恐怖を経験している人も多いです。そこで今回は、「あざのいろいろ」をご紹介しようと考えました。

あざの対処方法は?治療は必要?もしかして病気?あざの種類は?そもそもあざってなに?・・・等々、軽視されがちだからこそ知られざるあざの秘密に迫ります。

「あざってなに?」まずはあざの定義から

子供のころから一度はつくったことがあるはずの「あざ」は、医学的に定義された症状です。あざは、皮膚上にその周囲とは異なる色の部分ができる症状と定義されます。

そのあざが青っぽく見えれば「青あざ」、黒っぽいあざなら「黒あざ」などと、色で種類分けします。赤っぽいあざはもちろん「赤あざ」ですし、中には「茶あざ」なんて呼ばれるあざもあります。

あざは、医学の分野の専門用語では「母斑(ぼはん)」という用語が用いられます。ただし、母斑は特に「皮膚の奇形や奇形から派生した良性腫瘍」のことを指す場合もあります。

ですから、イメージとしては「あざ≒母斑」であって、必ずしもイコールではありません。

また、上記の定義からすると、たとえば切り傷や虫刺されによる肌の色の変化は、あざには含まれません。

当然体温変化などによる皮膚の変色もあざには含まれないことになります。打ち身などによる一般的な青あざであれば、上でお話したように「ほっときゃ治る」ことが多いです。

ところが、あざの中には放置していても改善することはない種類のものもあります。より問題が大きくなるのは、打ち身などによる青あざ以外のあざのほうです。

もちろん改善の方法もありますし、皮膚科や美容外科などではあざの治療を実施している医療機関も多いです。

治療や改善のためにも、まずはあざができるメカニズムを知るところからスタートしましょう。

どうしてあざができるのか?あざができるメカニズム

どこかにぶつかったなどの理由で青あざができたということであれば、それは「内出血」と呼ばれるごく自然な現象なので特に心配する必要はありません。ただ、まったく身に覚えがないのに突然あざができることもあります。

そういうあざは少々不思議であり、種類によってはちょっと不吉なイメージを感じとる人もいるでしょう。また、生まれながらにあざがあったという人もいます。それではいったいなぜあざができるのか・・・

実は、そこには意外なメカニズムが隠されているのです。あざができるメカニズムは、人種によって肌の色が異なるメカニズムと非常によく似通っているのです。

メラノサイトが人間の肌の色を決める

私たち人間は、目に見え、手で触れることができる表皮の層の下にも、目に見えない皮膚の層をつくっています。表皮の直下にあるのが真皮(しんひ)、皮膚の最も深層部にあたるのが、皮下脂肪組織です。

私たちの肌の色が決まるのは、最も表面寄りの層にあたる表皮が関係しています。実はこの表皮も4つの層(上から角質層、顆粒層、有棘層、基底層)から形成されており、その最下層(基底層)はメラノサイトと呼ばれる細胞を含む層になっています。

皮膚の色とアザの種類略式化したイラスト

メラノサイトは、私たちの肌の色に濃さ(黒さ)を与えるメラニン色素を生成する細胞です。メラノサイトが活発にメラニンを生成すると、肌の色は黒くなります。実は、あざができるときにも、このメラノサイトとメラニンが大きくかかわっているのです。

メラノサイトとメラニンがあざをつくっている!

たいていメラノサイトは表皮の最下層に位置しており、生成したメラニンによって肌の色を決定します。ところが、表皮の直下層である真皮にメラノサイトが分布するというイレギュラーなケースも起こらないわけではありません。

ただし、真皮に存在するメラノサイトは表皮の最下層のメラノサイトのように均一に分布しているわけではありません。そのため真皮のメラニンは部分的に生成されることになります。

結果として、メラニンが生成された部分だけ肌の色が異なって見えるのです。これがあざの正体です。

あざには主に青あざ、黒あざ、茶あざ、赤あざの4種類ある

あざをつくったことがある人は多いはずです。知らないうちに勝手に現れたあざを目にして驚いた経験を持つ人もいると思います。過去の経験の中で、あざにもいろいろな色があると記憶している人も多いでしょう。

そして、色のちがいを疑問に感じる人もいるでしょう。実は、あざには主に青あざ、黒あざ、茶あざ、赤あざの4種類があります。このようにあざの色が異なる主な理由は、メラニンの量とあざの位置(深さ)が関係しているからです。

青あざ黒あざ茶あざ赤あざの症例写真

青あざ、黒あざ、茶あざがつくられるメカニズム

メラニンが生成された位置が、表皮から深ければ深いほどあざは青っぽく見え、表皮に近ければ近いほど、あざは茶色っぽく見えるという特徴があります。つまり、メラニンの生成が起こっている深さが深い順に青あざ、黒あざ、茶あざができることになります。

ちなみに、いわゆる「ほくろ」は黒あざの原因になることが多いです。というのも、黒あざはほくろの一種だからです。皮膚の上に盛り上がっているように見えることもあるほくろですが、茶あざはほくろよりも皮膚の浅い部分につくられていることになります。

そして、メラノサイトで生成されたメラニンの量が多ければ多いほど、あざの色が濃くなります。たとえば、大きなほくろのように真っ黒になる黒あざは、多量のメラニンが生成されたことを意味しています。

赤あざがつくられるメカニズム

さて、ここまでは青、黒、茶の3種類のあざについてお話してきましたが、タイトルにもあるように、あざには4種類あります。残っているのが「赤あざ」です。赤あざは、上記の3タイプのあざとはつくられるメカニズムが異なります。

赤あざは、上の4番目の画像のようにかなり赤みが強いあざであることが多いです。この赤い色素は、青、黒、茶の3タイプのあざとは異なり、メラノサイトやメラニンとは無関係です。

では、この色はどこから来るのかというと、当然私たちの血液の色ということになります。

血液の赤が赤あざの理由であるとはいっても、内出血が原因ではありません。内出血であれば、青っぽく、あるいは黒っぽく見えます。実は、赤あざは特に医学用語で「血管腫」と呼ばれる皮膚の病気に分類されるのです。

つまり、出血によって赤く見えるのではなく、皮膚の中を通る血管の数が増えたことによって、皮膚が赤く染まって見えるようになります。これが赤あざの正体です。

青あざの種類と改善・治療方法を知る

ここからは、あざの種類ごとにそれぞれの改善方法や治療方法などについてお話していきます。まずは「青あざ」から見ていきましょう。

青あざにはこんな種類がある

青あざは大きくなくくりでいえば、

  • 蒙古斑
  • 太田母斑
  • 青色母斑

の3種類に分かれます。

肌の色の濃さやあざの有無を決定するメラノサイトは、表皮の基底層(表皮と真皮の境界となる表皮側の層)に存在する細胞です。メラノサイトが生成するメラニンの量によって肌の色の濃さが決まってきます。

あざは、本来表皮の基底層にあるはずのメラノサイトが、境界を越えて真皮に存在することで生じる肌のトラブルです。日本人をはじめとする黄色人種の多くが、特に生まれて間もない赤ちゃんの時分には、真皮にメラノサイトを持ちます。

メラノサイトは特にお尻から背中にかけて分布することが多いです。黄色人種には、この部分のメラノサイトがつくるメラニンによってできる青あざとして現れることがあります。この青あざを特に「蒙古斑(もうこはん)」と呼びます。

蒙古斑の場合、多くは年齢とともに消えてなくなります。10歳前後になっても蒙古斑が残る日本人の割合は3%前後であると言われています。成人になっても消えない蒙古斑を特に「持続性蒙古斑」と呼びます。

上記のとおり、一般的な蒙古斑はお尻や背中に現れますが、中にはお腹、腕、足、そして胸に蒙古斑が残ってしまうこともあります。この種類の青あざを「異所性蒙古斑」と呼びます。

また、顔に残る青あざを「太田母斑(おおたぼはん)」と呼びます(詳細は後述)。太田母斑は異所性蒙古斑と似た症状ですが、表面だけに現れる異所性蒙古斑に対し、太田母斑は口の中や鼻孔組織にも現れるため、一般的には別の種類の青あざとします。

他にも、「伊藤母斑」という肩のあたりにできる青あざがあります。上記の青あざとは少し異なるメカニズムでできるのが、「青色母斑」と呼ばれる青あざです。これは、青色母斑細胞という特殊な細胞がメラニンをつくることでできる青あざです。

顔にできる青あざ、太田母斑

太田母斑は、顔全体にできる部分的な青あざです。たとえば額や目の周り、頬や鼻、耳といった部位やその周辺にできることが多いです。太田母斑は、鼻を通るセンターラインで顔を左右に分けたとき、その片側だけにできることが多いという特徴があります。

ただし、まれに両サイドにできる太田母斑もあります。太田母斑は、蒙古斑とは逆に、出生時に現れることは極めてまれです。太田母斑は思春期前後に現れ、この時期に色が濃くなる傾向があります。

それ以降も20~40代に現れることもあるのが太田母斑の出現傾向です。太田母斑は、蒙古斑と同様青紫色の青あざとして現れることが多いですが、灰紫青色の太田母斑も珍しくありません。

茶あざとは別の小さな褐色斑が青あざの範囲内に生じることが多いのも太田母斑の特徴です。

目やその周辺にできる太田母斑

太田母斑というと、顔全体のいろいろな部分にできる青あざのイメージがあります。中でも目の周り、あるいは目の中にできる青あざも太田母斑であることが多いです。そのタイプの太田母斑には、ちょっと注意が必要な場合があります。

まずは、私たちの誰もが経験したことがある目の下の「くま」ですが、これも軽度の太田母斑であるケースがあります。寝不足や体調不良のタイミングで現れるくまではなく、特に色白の女性に見られる慢性的な目の下のくまは、軽度の太田母斑と考えるべきでしょう。

より大きな問題に発展することがあるのが、目の中にできる太田母斑です。出生間もないころ、白目の部分に太田母斑が見られる赤ちゃんもいます。この時点ですでに顔に太田母斑が現れているケースはほぼありません。

ただ、このタイプの赤ちゃんは、思春期までに顔の広いエリアに太田母斑が見られる可能性が極めて高いと考えられており、統計データではその確率が非常に高いこともわかっています。

青あざの改善・治療にはこんな方法がある

青あざに悩む人にとって、青あざをいかに改善し、治療するかは非常に興味深いところだと思います。蒙古斑の場合時間が解決してくれることが多い青あざですが、それ以外の青あざは、自然治癒の可能性はほぼゼロです。

近年の美容クリニックであれば、多くはレーザー治療が青あざの治療として採用されます。ただし、レーザー治療には非常に多様な種類がありますので、青あざの種類や進行、範囲や色素の濃さ、部位などによって施術するレーザーが異なると考えなければなりません。

ですから、青あざを改善・治療したいとお考えの方は、まずは医療機関でカウンセリングを受けてもらうところからスタートすることが望ましいといえます。

上記のとおり、基本的にはレーザー治療を行うのが青あざ治療です。ですから、はじめからレーザー治療の施術が可能な医療機関でカウンセリングしてもらうことをおすすめします。

黒あざの種類と改善・治療方法を知る

黒あざは「ほくろ」の一種です。イメージ的に、ほくろが黒あざの一種であるととらえられることが多いようですが、医学的にはまったく逆で、黒あざがほくろの一種になります。

ですから黒あざについて知るためには、まずはほくろについてある程度知っておく必要があります。

身近なほくろ、その正体と性質は?

ほくろは比較的身近な存在で、平均的なイメージとしては、「皮膚上に出現する小さな黒い点々」と説明されることになるでしょう。実際ほくろは漢字で表記すると「黒子」となり、漢字表記からもなるほどほくろがはっきりイメージできます。

多くの人にとって、ほくろは決して悪いものではなく、「ただそこにあるもの」として映ることが多いようです。悪いどころか、大きさや位置によっては、ほくろがその人にとってのチャームポイントとなってくれることさえあります。

しかしほくろの中には歓迎されざるものもあります。たとえば、ほくろは部位や種類によっては将来がん化するリスクをはらんだものもあります。また、はっきりと目に見えるだけに、大きさや位置によってはその人にとってのマイナスイメージを与えるほくろもあります。

ほくろはメラニンの作用でつくられますが、ほくろをつくるメラニンは、メラノサイトとはまた別の「母斑細胞」と呼ばれる細胞でつくられます。母斑細胞でできたメラニンによってつくられる良性腫瘍を「色素性母斑」もしくは「母斑細胞母斑」と呼びます。

つまり、ほくろとはこの色素性母斑(母斑細胞母斑)の一種なのです。ということは、良性ではあるものの、ほくろは腫瘍の一種ということにもなります。良性なので基本的には心配要りませんが、腫瘍だからこそ、何らかの変異によって将来がん化することもあるのです。

イメージとしては、そういった悪しき印象を与えるほくろの中に、「黒あざ」も含まれるということになるでしょう。

色素性母斑はこんな種類がある

ほくろは色素性母斑の一種ですが、ということは、ほくろ以外の色素性母斑にあたる症状もあります。実は、黒あざと呼ばれる皮膚の状態は、ほくろ以外の色素性母斑のことを指します。

ただ、一般に色素性母斑は「ほくろ」と総称されるため、黒あざはほくろの一種と表現されることが多いです。ですから、色素性母斑は広義のほくろであり、色素性母斑の中のサイズの小さなものを特に「ほくろ」と呼んで、これが狭義のほくろというイメージになります。

それでは、色素性母斑(広義のほくろ)の種類を分類していくことにしましょう。特に明確なサイズが規定されているわけではありませんが、上記で触れたように、ごく小さな色素性母斑をほくろと呼びます。

これは上で説明した狭義のほくろに当たります。ほくろは、出生時にはほとんど見られません。3~4歳くらいから徐々に見られるようになり、その後年齢とともにその数を増していく傾向があります。

ほくろのタイプは、皮膚の上に盛り上がるものと扁平なものとに大別されます。一般的なほくろよりもサイズが大きいものを、通常型の色素性母斑と呼びます。通常型以上のサイズはすべて黒あざに分類されます。

ただ、通常型の色素性母斑は、サイズ以上に出生時から出現しているという点で、ほくろとの明確なちがいがあります。通常型の色素性母斑には、その表面に硬い毛が生えているケースも多く、このタイプの通常型色素性母斑を特に有毛性色素性母斑と呼びます。

通常型よりもさらに大きなサイズの黒あざが出現することがあります。このタイプの黒あざは、巨大型色素性母斑と呼ばれます。サイズ以外には通常型と大きなちがいはありません。

ただし、巨大型の黒あざが将来的に悪性化するリスクは、ほくろや通常型母斑よりも高いと考えられています。

黒あざの改善・治療にはこんな方法がある

黒あざの最も一般的な治療方法は、外科的療法です。つまり、患部を切除するという方法を採用することが多いです。黒あざは、種類によってはかなり広いエリアの皮膚を切除することになります。

そのため、一度で縫合できない場合は、2回以上に分けて切除、縫合するケースもあります。場合によっては、切除した部位に自分のお尻などの皮膚を移植する手法が採用されることもあります。この手法を特に、植皮術と呼びます。

他にも、黒あざの種類によっては青あざ同様のレーザー治療が採用されることもあります。また、皮膚伸展術という、シリコンバッグと生理食塩水を用いた特殊な施術方法もあります。

ですから今の医療であれば、かなり広いエリアの黒あざでも改善・治療の余地はあります。

ほくろの扱い、除去には慎重になる必要がある!

まずはほくろに関しての注意点があります。もちろん気にならない程度のほくろなら、あまり神経質になる必要はありませんが、時折「気になるほくろ」ができることもあります。

そういうときは、ほくろには極力触れないように注意して、早目に医療機関で相談することが大切です。というのも、黒あざやほくろ様の腫瘍の中には、基底細胞がんや老人性角化腫、さらには悪性黒色腫などといった皮膚がんの可能性があるからです。

ほくろと皮膚がんを見た目で判断することは非常に難しいです。ですから、突然現れて大きくなっているとか、見た目が異常であるとか、あるいは痛みを伴う、周囲が腫れているなどといったほくろの異常の際には、迷わず病院に行っていただくことをおすすめします。

さて、ここからはほくろの除去についてお話します。ほくろは良性腫瘍ですから、特に放置したところで緊急を要するような問題はありません。ただ、外見上の問題や、部位によっては将来的にがん化するリスクを考えて除去するケースは多いです。

ほくろを除去するためには、外科的に切除する他ありません。とはいえ、ほくろ除去に関する医療技術も今ではいろいろな選択肢がありますので、ご自身にとって最もよい方法をお医者さんと相談して決めることができる場合もあります。

部位によらず、そんなに難しいオペにはなりませんが、術後は水濡れを控えるなどのケアの必要があります。ですからお医者さんからの進言を守っていただきたいと思います。

茶あざの種類と改善・治療方法を知る

茶あざもメラニンのいたずらでできることがあるあざの一種です。表皮のごく浅い部分は、他の部位よりもメラニンの量が多くなるため、周辺の皮膚にくらべて多少色が濃く見えるあざができます。それが茶あざです。

茶あざは、青あざや黒あざ、あるいは赤あざにくらべると比較的淡泊な色あいのあざが多いです。とはいえ、茶あざにも主に3つの種類がありますので、茶あざはそんなに単純なあざではありません。

また、茶あざと間違われやすい皮膚トラブルとして、「しみ」や「そばかす」が挙げられます。しみやそばかすは、茶あざとは異なるメカニズムで出現する皮膚トラブルです。それでは、まずは茶あざの種類から見ていくことにしましょう。

茶あざにはこんな種類がある

茶あざの3つの種類とは、

  • カフェオレ斑
  • 扁平母斑
  • ベッカー母斑

と呼ばれる皮膚の状態に分類されます。それぞれについて説明していきます。

まずはカフェオレ斑ですが、この「カフェオレ」は、まさに出現するあざの色に由来しています。カフェオレのような色で、周囲の皮膚との境界がはっきりしているタイプの茶あざがカフェオレ斑です。

カフェオレ斑は出生時すでに出現していることもあれば、出生後しばらくしてから徐々に出現することもあります。大きさは非常に多様ですが、大きいものでは直径にして20cmにもおよぶものもあります。

カフェオレ斑と分類されるのは、直径1.5cm以上の色素斑が6個以上確認されたケースです。ちなみにこのケースを特に「レックリングハウゼン病」と呼びます。ただ、カフェオレ斑は比較的日本人には多いとされる茶あざで、決して珍しい種類の茶あざではありません。

次に扁平母斑ですが、このタイプの茶あざは生まれつき見られ、基本的にはカフェオレ斑とよく似た特徴の茶あざです。ただし、レックリングハウゼン病以外の色素斑を特に扁平母斑と呼びます。

つまり、レックリングハウゼン病の有無によってカフェオレ斑か扁平母斑かが決まることになります。

ベッカー母斑は出生のころにはまったく出現せず、思春期にさしかかるころに出現するという特徴があります。そのためベッカー母斑は、遅発性扁平母斑と呼ばれることもあります。

ベッカー母斑は、茶あざの部分が多少ざらつくという特徴もあります。また、出現する身体のエリアもある程度特定され、主に肩甲骨のあたりから胸部にかけて出現することが多いとされます。腹や両手脚(足)に出現することも珍しくありません。

ベッカー母斑は、母斑のエリアに多毛症のような症状が見られるという特徴もあります。

茶あざの改善・治療にはこんな方法がある

意外にも、茶あざの治療は比較的難しいとされます。その分、治療方法も非常に多様です。ところが、どのタイプの治療方法が望ましいかを判断すること自体が難しいため、治療によって満足な結果を得られることが少ないと言われています。

一般的にはレーザー治療で改善をはかることになります。ただ、施術後に悪化したかのような肌の変化が見られることも多く、このためレーザー治療を継続できないと判断されることもあります。

現在は新たな治療法(たとえばドライアイスや液体窒素で皮膚を凍結させる方法)も模索されています。とはいえ、現状では茶あざの有効な治療法として確立しているわけではありません。

ただ、分野として茶あざ治療の研究が日夜進められていますので、遠からず有効な治療法が確立することを望みたいものです。

赤あざの種類と改善・治療方法を知る

血管腫とも呼ばれる赤あざは、メラニンの働きとは無関係に毛細血管が新たにつくられることで出現するあざなので、上記の青あざ、黒あざ、茶あざとは異なる特徴が見られます。赤あざの種類は実に8種類にも及びます。

赤あざにはこんな種類がある

赤あざの8種類は以下のとおりになります。

海綿状血管腫 皮膚の深い位置にできる柔らかい腫瘤。色は淡青色系。
静脈性蔓(つる)状血管腫 植物のつるのような外観の青系の柔らかい腫瘤。
動脈性蔓状血管腫 見た目のは海綿状血管腫に近い。患部体温の上昇が見られる。
血管芽細胞腫 暗赤褐色のしこり。押すと鈍く痛む。出生と同時か出生まもなく出現。
血管拡張性肉芽腫 直径3cm未満の柔らかい腫瘍。患部に摩擦を加えると出血する。
グロムス腫瘍 淡青系の痛みを伴う腫瘍。爪の下側の白い部分に出現することが多い。
老人性血管腫 5mm以内の血管腫で主に上半身に見られる無自覚の腫瘍。高齢者に多い。
蜘蛛状血管腫 小結節から放射状に延びる小血管群の拡張。妊婦や肝障害罹患者に多い。

赤あざの改善・治療にはこんな方法がある

多くの赤あざには、レーザー治療が有効です。しかし、赤あざの種類によってはレーザー治療では治癒しないタイプもあります。患部の血管の太さによって施術するレーザーの種類が異なってきますので、赤あざの治療もまずはカウンセリングからスタートします。

レーザー治療以外でも、皮膚凍結療法によって施術する赤あざもあります。特に血管拡張肉芽腫の治療は、皮膚凍結療法への有効性が確認されています。

たかがあざ?されどあざ!絶対に油断だけはしないで!

あざは、誰にでも出現しうる肌トラブルで、実際ほくろをはじめ、多くの人が身近に感じるトラブルです。そのため気にしなくてよいあざであれば、そのまま放置してもまったく問題は起こりません。

ただ、外観上の問題もそうですが、特にあざのように見える悪性腫瘍や、将来がん化のリスクがあるあざについては、早期の処置をほどこすことが望ましいといえます。

そうしたリスクを回避するためにも、怪しいと思われるあざについては、早めに医療機関で相談すべきです。

新着記事はこちらになります!気になる記事は要チェック!

キャラクター紹介
ページ上部に戻る