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赤ちゃんの脳の発達には昼夜がはっきりした生活が必要です

セロトニンと脳の働き

セロトニンはヒトの生活リズムを着けて覚醒時には盛んに脳内に分泌されてヒトを活動的にするという働きを持っています。そして日中には活発に分泌され夜間には少なくなるという日内変動をする事がわかっています。

そしてセロトニンの分泌が活発になると幸福感を得ることが出来る事も知られています。このような働きをするセロトニンはうつ病の原因となる神経伝達物質の一つであり、うつ病の治療薬としてセロトニン再取り込み阻害剤というシナプスへのセロトニンが取り込まれるのを防ぐ働きをする薬剤がうつ病、うつ症状の方に処方されうつ病の諸症状の改善が図られています。

セロトニンが脳の発達に非常に大きな役割を持っている事がわかってきています。生直後にセロトニンの分泌が変化することによって脳の神経連絡が広がり始めるスイッチが入ることが最近になってわかりました。

そして、セロトニンの分泌が脳の発達を導くという事もわかってきており、セロトニンの分泌が不十分となる場合には、自閉やADHDなどの障害となる場合があるという事がわかっています。

セロトニンと育児環境

セロトニンの分泌が問題なく行われるには、ある条件が必要となって来ます。ただ食させて寝かせておむつを替えてあやされてという育児を繰り返すという環境では、新生児、乳児が生きてゆくには必要な生活環境でありますが、セロトニンが問題なく分泌され働くには不十分な環境と言えます。

ある三人同胞の第三子の子どもさんの事です。どうも自閉、ADHDの疑いがあると言うことで療育機関に受診されましたが、自閉、ADHDの行動様式を持ってはいるものの鑑別診断の結果では疑わしいが自閉、ADHDとは診断できないとの結果が出ました。家族環境を確認しますと他の同胞は健常に育っており、特別な家族歴もない事が確認されました。

育児環境を確認しますと他同胞は祖母の手で新生児期から育てられており、この子だけが両親の手で育てられていました。両親と祖母との育児環境の違いを確かめたところ、両親は自営業で生活がとても不規則であり、深夜までお店を開いていてお店をしながら交代でこの子の育児をしていたという事でした。

お店と住居とが一緒でほとんど一日中明るい部屋のなかでこの子は両親と暮らしており、昼夜の区別無く明るい部屋で眠っていたという事でした。このことから療育機関の担当者は養育環境によってこの子の脳の発達に異常が発生したのでは無いかと考えてこの子の生活環境を変える事を提案しました。

両親との生活環境では昼と夜との区別がついていないため脳の発達に必須のセロトニンの働きに問題が生じてしまい、自閉、ADHDのような行動を見せるようになったようです。

その後両親の生活環境を変えることは難しいという事から、他同胞と同じように祖母の手で育てられ昼と夜との区別のある生活をするようになった事からこの子は異常行動を示すこともなくなり、健常児と同じ発達、行動を示すようになったという事です。

セロトニンの分泌が十分に行われ脳の活動が良好になるには、朝、毎日同じ時間に起きて太陽の光を浴びて、夜は深夜にならないうちに就寝し部屋を暗くして質の良い睡眠を摂る事を心がけることが、子ども達だけでなく大人も同様に必要です。

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