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粉ミルクより母乳が良いといわれる理由…母乳タンパクと免疫の役割

赤ちゃんが初めて口にする“食べ物“

母乳は赤ちゃんが生まれて初めて口にする飲み物兼食べ物です。赤ちゃんが離乳食の準備を始めるまで、母乳や粉ミルクがメインの栄養源になります。

特に母乳は赤ちゃんとお母さんの絆を深め、粉ミルクを買わなくてもいつでも授乳できるというメリットもあります。昔からおっぱいで育てるのが良いと言われてきましたが、お母さんと赤ちゃんにとって良いこと尽くしだからなのです。

母乳と粉ミルクの違い

母乳と粉ミルクはどちらを与えても赤ちゃんはすくすくと成長します。違いと言えば、母乳は人の乳で粉ミルクは牛乳を原材料に調整した人用の乳ということになるでしょうか。

粉ミルクも研究が進んで母乳に近くなっているのですが、粉ミルクには母乳を真似することのできない点もあるのです。

初乳の役割

お母さんの体は出産するとプロラクチン、オキシトシンといった催乳ホルモンの分泌によって乳房で母乳が作られるようになります。母乳はいつも同じ成分で構成されているのではありません。分泌が始まってしばらくは水っぽく、だんだんと濃くなって味も変わります。

母乳の分泌が始まって2~3日のものを「初乳」といい、赤ちゃんにとって非常に重要な母乳といわれます。それは免疫グロブリンAが含まれているからです。

赤ちゃんが生まれて初めて初乳を飲むことで免疫グロブリンAが胃腸の粘膜を保護し、後から入って来るウイルスや細菌、アレルギーのもとになるたんぱく質から赤ちゃんを守ってくれるのです。

初乳を飲んだことで免疫グロブリンAを取り込んだ赤ちゃんはアレルギー体質になりにくく病気にかかりにくい子どもに成長するといわれます。ですから生まれて初めて口にするのは母乳のほうが良いのです。

人の体に合ったタンパク質

母乳と牛乳では含まれるタンパク質が異なります。ヒトの母乳タンパクはヒトが飲むための栄養、牛乳は牛が飲むための栄養です。

母乳タンパクはヒトの消化器官で消化・吸収しやすいようにできているので、赤ちゃんの消化器官に負担を与えません。また牛乳のタンパク質よりも栄養価が高いので母乳は赤ちゃんの栄養源に適しているのです。

母乳は完全栄養食

母乳は赤ちゃんにとって必要な栄養をバランスよく含んでいる完全栄養食なのです。何も計算しなくてもそれだけ栄養が完璧に摂れてしまうなんて、ほかの食品にはないでしょうね。

さらに赤ちゃんが飲んだ母乳の消化を助けるリパーゼという酵素も入っていますし、鉄は牛乳に含まれる鉄よりも腸での吸収率が高いので赤ちゃんの貧血を予防する効果もあるのです。

お母さんにも嬉しい効果が

母乳はお母さんの体で作られます。母乳を分泌し赤ちゃんに与える事には大きなエネルギーが必要になるので母乳で育児をしていると自然にダイエットになるといいます。

また赤ちゃんが乳首を吸うことで催乳ホルモンが分泌されると子宮が収縮します。そのため産後に授乳させることは、大きくなった子宮口を元のサイズに戻す効果があります。子宮はまるでゴム風船のように、大きく膨らんでもまた元通りの大きさに戻る臓器なのです。

母乳を強制されるのは辛い…

母乳が素晴らしいと言っても、赤ちゃんを産んだ全てのお母さんから母乳が順調に出るわけではありません。ちょっとした体調の変化だけでも母乳の分泌が悪くなることも少なくありません。

できれば生後6か月までは母乳で育てるのが良いといわれていますが、母乳不足のために赤ちゃんの成長に影響が出てはいけませんので様子を見ながら粉ミルクを併用するのも良いでしょう。

母乳をたくさん出すには動物性脂肪を控える事と水分補給をしっかり行うことがポイントです。動物性脂肪は乳腺を詰まらせやすくなります。

乳腺炎予防のためにも脂肪を摂るなら青魚や植物油のほうをおすすめします。特に青魚に含まれる不飽和脂肪酸は血液をサラサラにして母乳の出を良くします。

ストレスは母乳のためにも良くありません。周囲の人がお母さんに母乳哺育を強制するのはお母さんのプレッシャーになります。育児経験者の方は温かいアドバイスをお願いいたしますね。

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