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言葉の通じない子どもたち?自閉症の子を育てるときの注意点とは?

自閉症という言葉を聞いたことがありますか?お子さんの中で、常にある一定の割合で現れると言われる、発達障害のひとつです。知的な欠陥、感情の欠落、意思の疎通が困難などの症状が出ます。

彼らはその障害のせいで、普通の学校には通えない、もしくは登校できたとしても特別支援学級に入らざるをえません。

しかし、彼らの居場所である特殊学級でさえ、ちゃんとした支援・対応ができているかどうかは疑問です。ある種の決めつけであったり、固定観念に縛られた先生方も残念ながら存在するというのが現状です。

間違った知識・慣習が拭い去られることなく残っていることが原因だと思います。今回は、自閉症の子たちにまつわる誤解・偏見をとき、適切なサポートを可能にするための注意点をお伝えしたいと思います。

言葉で考えない子どもたち?

自閉症の子は基本的に、意思の疎通が困難だと考えられています。事実、彼らに接した経験がある方はわかると思いますが、何を言っているのかわからないといった場面に遭遇することが多々あります。

そもそも、言葉を発しない子がほとんどなので、言語的コミュニケーションは難しいというのが正直なところです。そんな彼らの研究をしている学者の方たちは、「自閉症の子には思考・感情がない」と評しているようです。文献にはそんな表現が散見されています。

しかし、自閉症の子に思考がないというのは誤解だと思うのです。彼らは言葉ではなく、「五感」で考えているのではないでしょうか。たとえば、テンプル・グランディンという、自閉症でありながら牧場の設計を生業としている方がいらっしゃいます。

彼女は視覚ですべてのことを考えているそうです。話すことや耳で聞いたことを、映像的なイメージに置きかえているらしいのですね。

また、実際に特別学級にいる子の中でも、触覚ですべてを理解しているのではないか、という子がよくいます。ものを触り、てざわりを感じとることで、外界のことを把握しているのではないかと思えるのですね。彼らは言葉で考え、理解しているのではないように見えます。

これらの事柄から言えることは、子どもたち一人ひとりがどの感覚を使って考えているかを理解することが大切だということです。

日頃から、この子はどのようにして外の世界を感じているのか、どんなふうにイメージを膨らませているのかを観察して、覚えておくことが非常に重要だと思います。

ひとつのことに集中させること!

自閉症の子たちは何か一つのことをずっとし続ける子が多いです。それを見かねた教師たちが、「いろんなことに挑戦させよう」と考えて、様々な課題を与えようとするケースをよく耳にします。

ですが、このやり方はあまり適切ではないと感じます。自閉症の子は、ある感覚が欠落していたり、理解できないことが多々あります。

たとえば、自伝を書いた自閉症のドナ・ウィリアムズには、明らかに相貌失認と考えられる記述があります。相貌失認とは、人の顔を判別できないという状態のことです。知覚に大幅な片寄りのある子が少なくないのですね。

なので、苦手を補う学習法よりも、得意なジャンルの才能を伸ばす方がいいと思います。普通は、得意でないこともやらせて、能力の平均点を上げるような指導をしますよね?

しかし、自閉症の子を相手にした場合、その子のできることを最大限尊重し、能力を上昇させることの方が幸せではないかと思うのです。

知的な部分で非常に劣る子がいるのも事実ですから、できない子は基本的な生活習慣すら獲得できない場合もあります。なので、当人の能力を理解したうえで、何を学んでもらうべきかを常に考える必要があるでしょう。

苦手な刺激がある子もいるので(シャワーを浴びる感覚が苦手だったり、大きな音が嫌いであったり)、個々の状態を観察・検討しながらできるといいですね。

同じ人間であることを忘れてはいけません

自閉症という障害があったとしても、同じ人間であることに変わりはありません。彼らを異質だ、別の生き物だと見下すことは簡単ですが、そのような考え方はとても危険だと思います。

自閉症のような発達障害の人に対して、一般人のことを「定型発達」と呼ぶそうです。いったい何が「定型」なのでしょうか?たまたま「定型発達」の人が多いだけであり、発達障害を持っている人が少ないだけなのではないですか?

多数決みたいに、数が多い・少ないという基準だけで、何が正常か・異常かを決めてしまうのは、どうかと思います。偏った見方・偏見をなくして、みんなが生きやすい世の中になることを、切に願っています。

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