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子どものアトピー性皮膚炎の塗り薬の正しい使い方と副作用を知ろう

アトピー性皮膚炎と診断されると、薬との長い付き合いを覚悟しなくてはなりません。ステロイドは正しく使えば、症状は劇的に改善し、夜もぐっすり眠ることができて健やかに過ごすことができます。

ただし、誤った使い方をすれば、副作用があることも頭に入れておかなくてはいけません。どのような薬が体にどういった影響を及ぼしているのか、把握しておきましょう。

保湿剤

乾燥してカサカサになった肌につけて、刺激から皮膚を保護するためのスキンケアとして使われます。副作用はほとんどありませんが、夏場の汗を掻いているときに使用すると接触性皮膚炎を起こす場合があります。

夏場は、ローションタイプの使用が効果的です。入浴後、プールの後、手洗いの後などに塗ることで、皮膚を乾燥から守ってくれます。

・ヒルドイドソフト
・ビーソフテン
・ワセリン

非ステロイド剤

抗炎症作用があり、かゆみを抑える働きがあるが、ステロイドと比べると炎症を抑える力は格段に弱く、比較的赤ちゃんや顔などの皮膚の薄い部分に使用されます。長期に服用すると、稀に接触性皮膚炎が起きる場合があります。

・アンダーム
・アズノール

免疫抑制剤

比較的新しく開発された薬で、関連性は明らかではないが、リンパ腫、皮膚がんなどの報告がされている。潰瘍やびらんに使用すると、血中濃度が高くなり、腎障害などの副作用が起こる可能性が高くなります。また、使用後に日光に当たるとシミになるので、注意が必要です。

・プロトピック軟膏(小児用)

ステロイド(副腎皮質ホルモン)

アトピーの炎症がひどくなると、非ステロイド剤では治療は難しく、ステロイド剤を使用しなくてはなかなか治りません。炎症が進むと、細菌感染を起こしやすくなり、症状はますます悪化してしまいます。ですから、炎症を悪化させないうちにステロイド剤で治してしまうことが重要です。

副腎皮質ホルモンとは、体内の副腎でつくられる体のバランスを整えるホルモンの一種です。このホルモンの働きを真似て作ったものが、ステロイド薬といわれるものです。この薬には大きく分けて2つの働きがあります。

1つは、皮膚炎の炎症を抑える抗炎症作用、もう1つは免疫抑制作用で、アレルギーで働くIgE抗体の働きを弱める働きをします。アトピー治療の塗り薬の他にも、花粉症の鼻のスプレーや喘息の発作を抑える吸入や虫刺されの薬などにも含まれています。

とはいえ、気になるのは副作用。長期間使用していると、以下のような副作用が出ることがあります。

・皮膚が薄くなる。
・皮膚が赤くなる。
・毛細血管が広がり、血管が浮き上がって見える。
・髪の毛や体毛が濃くなる。
・皮膚が薄くなるので、細菌に感染しやすくなる。
・眼の中に薬が入り、ステロイド白内障になり視力が低下する。

皮膚が薄くなったり、赤くなったりするのはステロイド剤の使用をやめれば治ってきます。一番、問題視される副作用としては、ステロイド白内障です。特に皮膚症状のある小さな子どもは、目をよくこするので、顔に強いステロイド剤を使用しないように気をつける必要があります。

子どもの皮膚は敏感なので、顔や首、陰部など皮膚の薄いところは、原則Ⅳ群以下を使用するとされています。ステロイド剤はよく効くので、2~4日くらいで症状が改善されます。

よくなってきたら、少し弱いステロイド剤や非ステロイド剤に切り替えて、長期間だらだら使用しないようにする(長くても2、3週間)のが上手な使い方です。

もし、ステロイド剤を塗ってもよくならない場合は、塗る量が足りないか、強度があっていないかもしれません。また、感染症など他の原因も考えられるので、医師と相談することが必要です。

Ⅳ群 キンダーベート・パルデス・ロコイド・レダコート
Ⅲ群 リドメックス・プロパデルム・リンデロンV・メサデルム・フルコート・ベトネベート
Ⅱ群 マイザー・テクスメテン
Ⅰ群 デルモベート

油脂軟膏とクリーム剤を使い分け、ステロイドは必要最小限に効果的に使う

ステロイド剤には油脂軟膏タイプとクリーム剤タイプがあり、季節や、症状によって使い分ける必要があります。皮膚がただれてジクジクした汁が出ている場合や、赤いぶつぶつが掻き壊されている箇所にクリーム剤を使用するとかえって湿疹が悪くなることがあります。

クリーム剤に含まれる界面活性剤が傷口を刺激して、細菌感染を起こすことがあるのです。皮膚が掻き壊された場所には、油脂軟膏を使用するといいでしょう。

また、汗をかく夏はクリーム剤がよく伸び使いやすく、冬の乾燥時期は、油脂軟膏が乾燥しにくく適しているといえます。また、頭にはさらに薄く伸ばして使うローションタイプが適しています。あせもとアトピーが混在しているときは、体にローションタイプを使用することを勧められる場合もあります。

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