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アトピーに市販の漢方薬がおすすめできない4つの理由とは

アトピー性皮膚炎の治療に、漢方薬を試してみたいと思っている方はたくさんおられると思います。しかし安易に漢方薬に手を出すと、アトピー性皮膚炎がさらに悪化する場合もあります。特に市販の漢方薬はあまりおすすめできません。その4つの理由をご紹介します。

1.漢方薬にも副作用がある

今はドラッグストアなどに行けば、簡単に漢方薬が購入できるようになりました。アトピー性皮膚炎の治療薬にはステロイドが主流ですが、最近はリバウンドなどの問題で、多くのアトピー患者さんが「脱ステロイド」の治療を選ぶようになりました。

その一つとして、漢方で治そうという方が増えています。ステロイド薬より漢方薬を選ぶのは、やはりリバウンドがないから…というのが一番の理由でしょう。漢方薬は自然の生薬ですし、リバウンドつまり副作用がないというイメージですが、それは間違っています。漢方薬にもリバウンド(副作用)はあります。

好転反応と副作用の見極めが難しい

漢方薬に限らず、身体を還元する食品などを摂った時に、一時的に症状が悪化することがあります。これを漢方の世界では瞑眩(めんげん)といいます。一般的には好転反応と呼ばれていますね。アトピー性皮膚炎に限らず、有害物質や老廃物が身体に残留したものは、一度排出しなければいけません。

ですから毒素を排出する時に、一時的に体調が悪くなるのは仕方がないことなのです。アトピー性皮膚炎の治療薬であるステロイドも、使用を中止するとリバウンドが起こるのは、身体に溜まった毒物を出そうとしている浄化作用なのです。

しかし副作用は、好転反応とはまったく違います。好転反応は長くても数週間で症状が安定してきますが、副作用は悪化していき、回復することはありません。この違いを見極めることは素人には無理です。まずは好転反応と副作用の違いとしっかりと把握しておきましょう。

  • 好転反応は治癒に向かうための症状
  • 副作用は悪化した時に現れる症状

2.アトピー性皮膚炎の原因は人それぞれ

ひとくちにアトピー性皮膚炎といっても、原因は人それぞれです。肌が乾燥する、ジュクジュクとした浸出液が出る、かゆみが止まらない…など、共通の症状であってもそれを引き起こしている原因は異なります。それは、その人がどのような環境で暮らしているかによりますし、また食事、生活習慣なども人それぞれだからです。

症状だけでなく体質も

風邪薬などの化学合成されたほとんどの薬は、悪化した部分を抑えているだけで、根本的に解決しているわけではありません。アトピー性皮膚炎の治療薬であるステロイドもこれと同じですから、リバウンドが起こるわけです。

だからこそ脱ステロイドをした人は、根本的に治したいと漢方薬を選ぶわけですが…。漢方薬は、合成された薬のように一点の症状を見て抑えるものではなく、全体的な身体の状態をみて、初めて根本的な改善が望めます。

市販の漢方薬は各症状に合わせて生薬が配合されているだけであり、服用する人の体質までは考えられていません。ですから症状が同じだからといって、万人に効くわけではなく、副作用が出てしまうケースがあるのです。

3.相談ができない

市販の漢方薬を購入した場合、誰にも相談ができません。もちろんドラッグストアでは薬剤師さんにおおまかな症状の相談に乗ってもらえますが、漢方の専門医ではありません。

不安に繋がる

いざという時に相談できる医師がいないということは、とても不安なものです。特に漢方薬は先に述べましたように、症状を抑えるのではなく根本的な改善を図るものですから、長期的な服用が必要となります。ですが、日々の体調などは同じ人でもコロコロと変わるものです。

季節が変わった途端に、いつも服用している漢方薬が突然合わなくなるかもしれません。そんな時に相談できる場がなければ不安に繋がります。アトピー性皮膚炎は精神的なものも大きく関連していますから、まずは「安心できること」が大切なのです。市販の長期的な漢方薬の服用はその安心感が十分ではありません。

4.そもそも漢方薬と中医薬は違う

「漢方薬」と日本では呼ばれていますが、実は本場の中国では「中医薬」といいます。しかも漢方学と中医学は異なります。自分に合った漢方薬を服用するためにも、この違いを知っておくことが大切です。

「漢方薬と「中医薬」との違い

日本でいう「漢方学」とは、自然の生薬を使った医療全体のことです。中国のいう「中医学」とは、約2700年前から古代中国において扱われてきた伝統的医療のことをいいます。異なるのは名前だけではありません。漢方薬と中医薬では処方のされ方が違います。

  • 漢方薬…その人の症状に合わせて処方
  • 中医薬…その人の症状と体質に合わせて処方

そうです。先に述べましたように、自分でドラッグストアなどで市販の漢方薬を服用しても、症状のみにしか合わせられませんから漢方学の範囲です。これに対して、本場中国の伝統的な中医学とは、症状だけでなくその人の体質、しかもコロコロと変わる、その時々の体調にも細かく合わせて処方を変えてくれます。

安全に漢方薬で治療をするためには

このように、市販の漢方薬をおすすめできない4つの理由をご紹介してきましたが、ではどのようにしてアトピー性皮膚炎の治療と改善に漢方薬を選べばよいのでしょうか?

漢方薬を処方してくれる皮膚科の欠点

まずは、やはり漢方薬はきちんと病院で処方してもらいましょう。いつでも相談ができますし、心配な副作用と好転反応の見極めもしてもらえるので安心です。となると、漢方薬を処方している皮膚科医となるのですが、現実的にはほとんどの皮膚科の医師は、中医学まで学んでいるか?といえば、必ずしもそうではないと思われます。

もちろん、市販の漢方薬を自分で選んで服用するよりは断然安心感はありますが、これは先に述べましたように症状だけをみて処方する「漢方学の範囲内」ということになります。もちろんピタっと処方された漢方薬が合い、アトピー性皮膚炎が改善される人もおられますが、なかには次のような場合も多々あるようです。

  • 改善も悪化もしない
  • 最初のうちは改善したものの、しばらくするとそれ以上は改善がストップする
  • 改善どころかかえって悪化してしまった

このような症状になるアトピー性皮膚炎の患者さんが、多くおられるのが実情のようです。やはり症状だけで判断していく処方の仕方には、無理があることは否めません。漢方の世界は奥が深いですから、皮膚科医といえどもかなりの知識をもたれている医師でなければ、漢方薬の処方は難しいと思われます。

中医薬専門の医師がいる病院がベスト

やはり人それぞれの体質や、また時期的な体調にも合わせて服用を続けていきたいものです。となると、中医学を学んでいる中医薬専門の医師がいる病院となります。ここまで限定すると、かなり病院が少なくなり限られてきます。

しかしアトピー性皮膚炎は、全身の症状や体質、体調をしっかりと診てもらい、その都度、漢方薬の種類や量を変えて合わせてもらうのがベストです。できるだけ中医薬を学ばれている、専門の医師がおられる病院を選んでみてください。

漢方薬では完治は難しい

では中医薬専門の医師のもとで漢方薬を服用していけば、アトピー性皮膚炎は完治するのでしょうか?これは実際にはなかなか難しいと思います。

漢方薬はあくまでも「きっかけ」

漢方薬といえどもやはり薬です。それを服用することで体質が変わり、アトピー性皮膚炎が改善してきたといっても、それは自力ではありません。漢方薬の服用をストップすると、改善した状態が維持できなくなるのならば、それは完治したとはいえません。

ですからアトピー性皮膚炎を漢方薬だけで完治するのは、ハッキリ言って難しいと言えるでしょう。しかし「きっかけ」にはなります。アトピー性皮膚炎を患っておられる方なら分かると思いますが、症状が重い時に明るい気持ちになんかなれませんよね。

「病は気から」といいますが、身体が苦しい時に、なかなか明るく前向きな気持ちにはなれなくて当然です。しかし漢方薬で少しでも皮膚に改善の兆候が生まれると、心を立て直すきっかけになります。

心が明るくなっていけば、そこから本来の自分の力をグッと引き出すことができますので、このように自力で体質を改善することができれば、アトピー性皮膚炎を完治させることは絶対に可能です。確かにステロイド薬もそのきっかけになるかもしれません。

しかしどうしても止めた時のリバウンドの不安感がつきまとうものです。アトピー性皮膚炎だけでなくすべての病気にたいして言えることですが、やはり元気になるための「きっかけ」は心から安心できるものがベストでしょう。

まとめ

アトピー性皮膚炎は必ず完治することができます。性格的にアトピー性皮膚炎を患っておられる方は頑張り屋さんで、そして心が優しくとても繊細な方が多いように思います。

ですから症状が重くなっている時は、よけいに不安感が広がりやすい傾向があります。ぜひ漢方薬を試されるのなら市販のものではなく、安心して継続していけることができるように、きちんと処方された漢方薬を選んでみてください。

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