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アトピーママがアトピーっ子を産まないために出産前にできること

アレルギー疾患の一つであるアトピー性皮膚炎。ある調査によると、子どもに遺伝するリスクは両親共にアトピーの場合、50-75% 片親のみの場合25-30%といわれています。これを事前に防ぐことができればアトピーママにとって出産の不安が1つ軽減されるはず。

アレルギー除去食でアトピーは防げない

私は子どもの頃、アトピー性皮膚炎に煩わされていましたが、成長とともに症状は緩和し、現在、ほとんど症状はありません。しかし、長男を出産してからアトピーのことが気になり、アレルギー予防の食事指導を行っている助産院に通い、母乳育児と平行してアレルギー除去の離乳食を進めました。

ところが、その甲斐もなく、1歳半を過ぎた頃に長男にアトピーの症状が出始めました。おまけに、除去食の影響でタンパク質が不足し、貧血の診断を下され、それから1年間、貧血改善の薬を処方されることになってしました。長男が6歳になり、血液検査を行いました。ハウスダスト、ダニ、スギ花粉などのアレルギーがあることわかりました。

冬場の乾燥時期や汗をかいたときなどのスキンケアはもちろんのこと、掃除や布団のダニ掃除、ヒスタミンの多い食事の制限などに気を配り、悪化させることのないよう心がけていますが、常に痒みを訴え、ステロイドの対症療法と抗アレルギー薬で維持療法を行っています。

寝ているときに無意識でボリボリ掻き毟っているわが子を見ると、親として忸怩たる思いがします。

LGG入りヨーグルトでアトピーを予防

その反省から次男の妊娠時には、アトピーの予防に役立つことはないか、いろいろな文献を調べました。そこで、出会ったのがLGGという乳酸菌です。LGGというのは、人の腸内にもともある乳酸菌で2001年にフィンランドでアトピー性皮膚炎への効果が明らかにされていました。

アトピー症状のある妊産婦に、出産2~4週間前から産後6ヶ月間、LGGとプラセボ(偽薬)を与えたところ、LGGをとった妊産婦から生まれた子どものアトピーの発症率が23%と、プラセボをとった妊産婦の46%の半分に抑えられたのです。

このデータを見て、アトピーを予防できるかもしれないという期待を持ち、出産1ヶ月前から産後6ヶ月までLGGの入ったヨーグルト(おなかへGG タカナシ乳業)を食べ続けました。その効果によるものか、次男は三歳を過ぎた今でもアトピー性皮膚炎の症状は出ていません。

アオバナを垂らしていた子どもはアレルギーになりにくかった

昔、アオバナを垂らしていた子どもはクラスに1人はいたものですが、最近は滅多に見かけなくなりました。あのアオバナの正体は、鼻粘膜に入り込んだ雑菌と抗体が戦った残骸なのです。

細菌感染を防ぐ抗体を作らせるT細胞(TH1)とアレルギーを引き起こす抗体を作らせるT細胞(Th3)は、互いに相手の働きを押さえ込むことが最近の研究でわかってきました。

つまり、衛生面の向上や抗生剤の発達により、細菌感染などの病気が減った結果、TH1の働きが押さえ込まれ、Th3の働きが活発になり、アオバナを垂らす子どもがいなくなった代わりに、アレルギーの子どもが増加しているというわけです。

免疫調整力を高めるLGGの力

そもそも、アレルギーの起こるメカニズムは、アレルギーを起こす原因物質が腸内に入ると、それを排除しようとして「IgE抗体」が作られます。この「IgE抗体」が粘膜にある肥満細胞という細胞に伝達してヒスタミンなどの物質が出されます。

アレルギー体質の人は、抗原が侵入するたびに、異物と捉え、大量に、「IgE抗体」を作り出してしまいます。「IgE抗体」が大量に作られすぎると過剰反応になって、毛細血管や知覚神経を刺激し、アレルギー症状が引き起こされます。

これは、免疫機能が正常に反応せず、TH1とTh3の働きがバランスを欠いたために引き起こされます。そして、このバランスは腸内環境とも大きく係わり合いを持ち、腸内の悪玉菌が増えるとTh3がさらに活性化します。つまり、腸内環境を整えることは免疫のバランスを取る上で肝要です。

LGGは胃酸に強いので、生きたまま小腸に届き、小腸の免疫細胞に直接働きかけます。LGGによって異物を体内に入れないようにするIgAという抗体が亢進され、IgE抗体が抑制されて免疫のバランスがとれていくと、考えられています。

この他にも、「R1」や「L-92」「ビフィズス菌」などの様々な乳酸菌が研究され、免疫調整力を高める効果があると期待されています。残念ながら、アトピーを発症してしまった長男も、色々な乳酸菌にトライし、痒みの軽減に役立っていると感じています。

今後も上手に付き合いながら完治に向けて最良の方法を探究していきます。

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