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肌にいるカビが原因に!マラセチアからアトピーの肌を守るには?

アトピー性皮膚炎とアレルゲン

アトピー性皮膚炎はかゆみが強いのが特徴です。予防や改善のためにはアレルゲンに触れないようにしなければいけません。アトピー性皮膚炎を悪化させるアレルゲンには食物、ハウスダスト(ダニ・ほこり・カビなど)、摩擦の刺激、紫外線、汗などがあります。

アトピーの犯人が特定の食物やハウスダストと分かっている人は意識すればこれらのアレルゲンをしっかり避けることができますが、紫外線や汗の場合はどうしても肌に触れてしまうものなので避け切るのはちょっと難しくなるかもしれません。

アトピー皮膚炎と汗の関係

しかしアトピー性皮膚炎の人の汗にはヒスタミンが多く含まれているため、汗をかくことによって症状を悪化させていた人が多かったのです。悪化を防ぐために汗を抑えるようにして過ごす人もいるかもしれません。

しかし汗には体温調節や肌の保湿といった体に必要な役割があります。汗をかかないようにするということが良いとは言えない場合もありますね。

実は今までアトピー性皮膚炎の人の汗にヒスタミンが多い理由はハッキリ分かっていませんでした。2013年にその理由が分かったため、今後は上手に汗をコントロールすれば症状は改善しやすくなると考えられます。

ヒスタミンを増やしていたのはマラセチア

広島大学大学院の研究グループによって、アトピー性皮膚炎の人の汗にヒスタミンが増える原因は「マラセチア」というカビの一種ということが解明されました。マラセチアが作るたんぱく質の一種にヒスタミンが多く含まれるためにアレルギー反応が起こってしまうのです。

カビとはいいますが誰もが当たり前に持っている皮膚常在菌で、特に不潔にしている人に生えるものではありません。悪いヤツに見えるかもしれませんが、通常は悪さをしないおとなしい菌なのですよ。

アトピー性皮膚炎の肌は、通常の肌に比べてマラセチアの数が多いことも分かっています。ですから汗の中にヒスタミンが増えてしまうのですね。

ちなみに皮膚に常在するマラセチアは9種類おり、フケ、顔や背中のニキビや吹き出物を引き起こします。アトピー性皮膚炎の原因になっているのはグロボーサとレストリクタという種類のようです。

なぜアトピー性皮膚炎の肌にはマラセチアが増えてしまうのでしょうか?

皮膚常在菌のバランスが崩れるとマラセチアが増える

通常は善玉菌と呼ばれる皮膚常在菌が肌の環境を保護して悪玉菌が増えるのを防いでいるのですが、善玉菌が減ってしまうとマラセチアのような悪玉菌が優位になって増殖してしまうのです。

このような環境を作る原因には

  • 皮膚の乾燥
  • ステロイド剤
  • 過剰に分泌された皮脂
  • ストレス
  • 不規則な生活

があげられます。

アトピー性皮膚炎の治療に使うステロイド剤の影響、かゆみによるイライラ・・・は、まさにマラセチアを増やす条件に該当しています。肌の水分不足から起こる過剰な皮脂分泌も原因になります。

アトピー性皮膚炎の人は肌の環境を整えて、マラセチアが増殖しないように気をつけなければいけません。

対処法は

アトピー性皮膚炎の人は皮膚科を受診して担当医の指導に基づき、正しい方法で治療を行います。

肌を清潔にすることはもちろんのことですが、ヒスタミンを含む汗をいつまでも肌につけておくのは良くないので、こまめにシャワーを浴びたりウェットシートで拭いたりします。

そして汗の刺激をブロックするために、肌に水分や適度な油分を与えて肌のバリア機能を高めます。毛穴の皮脂の分泌を過剰にしてしまうのは脂っぽい食べ物、甘い食べ物です。皮脂の分泌をコントロールするにはビタミンB1、B6、B12をとると良いでしょう。

アトピー性皮膚炎と汗の関係が解明されたということは、そのメカニズムを応用した治療法の開発が期待されるところですね。

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