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胸焼けが治ったと思ったら、喘息まで軽快しちゃって。あら不思議

喘息の患者さんの中で胸焼けに悩まされている人は少なくありません。その理由はまだよく解明されていませんが、この胸焼けは喘息の症状を悪化させてしまうようです。又、逆に喘息が胸焼けを起こさせているとも言われています。

胸焼けと喘息の関係

胸焼けは胃酸や胃内容物が食道内に逆流する時に出てくる症状の一つです。代表的な病気に逆流性食道炎があります。日本の調査で成人喘息患者の63%が胸焼けをはじめとする食道への逆流症状を訴えています。

喘息と逆流食道炎の因果関係はまだ明らかにされてはいないものの、喘息が逆流性食道炎を発症、増悪させているというデータはあるようです。

喘息が逆流側道炎を引き起こす原因

二つの原因が考えられます。喘息発作の最中、肺が大きく膨らみ過ぎた時、横隔膜が下がります。その時、食道と胃の接合部がグーッと伸びてしまい、胃の内容物が食道に逆流しないように防ぐ下部の食道括約筋の圧力が低下するためと考えられています。

二つ目は、喘息発作でゼイゼイと苦しんでいる間に胸腔内と腹腔内の圧力の差が高まってしまい、胃の内容物が食道に逆流しやすくなるということが考えられます。

逆に、逆流性食道炎を合併して喘息を重症化する原因

逆流した胃の内容物が気管に入った時、気管を刺激して傷つけることで気管抵抗が強くなり、喘息の症状を悪化してしまうのです。又、胃の内容物と一緒に逆流してきた酸性度の強い胃酸が食道の迷走神経を刺激してしまうことも悪化の原因となるようです。

ガスターなどの胃腸薬で喘息の症状が改善

胃酸分泌を抑えてくれるガスター(H2ブロッカー)などや逆流性食道炎の治療によく使用されるオメプラール(プロトンポンプ阻害剤)などで喘息の悪化を抑えられるという報告もあります。

喘息の治療薬で胸焼けを起こしてしまうことも

喘息治療薬の代表格であるテオドール(テオフィリン製剤)が胃の内容物の逆流を防ぐ食道括約筋の圧力を低下させてしまい、胸焼けを起こす原因にもなっているようです。かといって、テオドールが逆流食道炎を発症させるかということに対しては、まだはっきりと解明されていません。

胸焼けの症状が出る喘息の対処法

胸焼けの症状がひどければ、胸焼け緩和のために喘息治療薬を休薬、減量します。喘息症状もひどい場合は喘息治療薬は減らさず、胃酸分泌を抑制する胃腸薬、逆流性食道炎の治療薬を併用します。

それで胸焼けと喘息症状が一緒に改善されることも非常に多いので、喘息がある方は少しでも胸焼けの症状が見られたら、すぐに主治医に相談してみましょう。

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