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【子供だけではない】急増している大人のぜんそく(喘息)予防法

風邪の咳が長引いて全然治らないという方はいませんか?もしかしたらそれは喘息かもしれませんよ。喘息というといわゆる小児喘息のことで、子供のかかる病気で大人には関係ないと思われている人が多いと思いますが、実は大人も喘息になるんです。

しかも近年になってその数は急増しています。いったい何が起こっているのでしょうか?今回は、この大人の喘息について、その詳細と予防法について紹介します。

喘息ってどんな病気

全国で喘息の患者数は急増しており、現在では800万人を超えると言われ、毎年2,000人以上の人が死亡しています。これは驚きの数字ですね。しかも大人の喘息は30年前に比べると3倍も増加しているそうです。

喘息は正式な名称を「気管支喘息」といい、口や鼻から吸った空気が肺へ届くまでの通り道である気道が炎症を起こし、狭くなることにより発症します。そして通常では起こらない、たばこの煙やチリ等の刺激でも過剰に反応して、激しい咳や呼吸困難といった発作を起こします。

喘息になると激しく咳きこんだり、ヒューヒュー、ゼーゼーとしたり傍目から見ても苦しい症状がずっと続きます。この辛い症状に耐えるのは本当に大変なことだと思います。しかも集中力が欠けるなど、仕事や日常生活にも悪い影響を及ぼします。また、喘息は辛い症状だけではありません。大人の喘息は放置したままにすると死亡することもある怖い病気なのです。

<おもな喘息の症状>

  • 息苦しい、呼吸困難
  • 激しい咳や痰が出る
  • 動悸や息切れがする
  • 息がゼーゼー、ヒューヒューする
  • 発作的な咳が繰り返し起こる
  • 運動した後に運動負荷以上に息苦しくなる

<喘息の発作を誘発する要因>

  • 風邪にかかった時
  • 体が疲れて抵抗力のない時
  • 強い刺激に触れた時(煙草の煙や埃等)
  • 花粉などアレルギー物質に触れた時
  • 気温差が激しい時
  • 台風や低気圧の時
  • 夜中から早朝にかけて

大人の喘息と子供の喘息の違いとは

子供の喘息(小児喘息)は、2歳ごろから発症して10歳の頃には自然に治ることが多いのですが、大人の喘息は一度発症すると、なかなか治りにくいとういう特徴があります。また子供の喘息が比較的軽度であるのに対して、大人の喘息の場合は重症化することもあります。

喘息の原因も、子供の場合はおもにアレルギーが原因となりますが、大人の喘息はアレルギー以外の原因が多いのが特徴です。また、大人の喘息になる人の8割は、大人になってから初めてかかった人で、残りの2割が、小児喘息を経験している人です。

<喘息の発症はいつからか>

  • 大人になってから喘息になった。
  • 小児喘息が治らないまま、大人の喘息に移行した。
  • 小児喘息はいったん治ったが大人になって再発した。

大人の喘息が急増する背景

現代社会は環境面からいっても、生活習慣からいっても喘息になりやすい環境と言っていいでしょう。まずは環境汚染ですね。工場の排煙や車の排気ガス、住宅建材や接着材、塗料など身の回りには喘息を誘発する化学物質が満載です。

最近では、PM2.5など隣国からの環境汚染の影響も懸念されます。また、食生活においても添加物を含む食品など、アレルギーを引き起こすことで喘息になる場合もあります。また、社会生活での激しいストレスが免疫力を低下させ、それが気道の炎症を起こしやすい状況にしているのです。

これらの要因が社会生活を営みながら徐々に蓄積していって、ついに大人の喘息が発症するということになります。大人の喘息のピークが40代~50代という統計データからも、充分うなずけます。

喘息と間違やすい病気と喘息から移行する病気

喘息の症状はたいへん苦しい症状ですが、それだけで死亡することはありません。しかし、そのまま放置することで、重度の呼吸不全に陥って死亡するケースもあります。また、喘息に症状が似ているため、間違いやすい怖い病気もありますので、特に注意が必要です。

<連続して咳が続く主な病気>

  • 百日咳
  • 急性気管支炎
  • 結核
  • 肺気腫
  • 肺がん

この中で、喫煙が大きく影響しているのが肺気腫と肺がんです。これらの病気は進行すると、重度の呼吸不全で亡くなる事が多い病気です。実は私の父も、肺気腫による呼吸不全で亡くなっています。肺気腫などにより呼吸機能が衰えると、患者さんにとっては大変苦しい状態になります。

いくら呼吸してもつねに酸欠状態で、息苦しくて酸素ボンベは欠かせない状況になります。呼吸器系の病気は患者本人だけでなく、看護する家族も見ているだけで苦しくなります。私も父の看護を通して、肺の病気にだけはなりたくないと強く思ったものです。

私の父は若い時に肺結核をわずらい、肺機能が低下しているうえに煙草を吸っていたことが原因と思われます。喫煙はガンを筆頭に多くの病気の原因になりますが、長年に渡る喫煙は肺に致命的なダメージを与えてしまいます。今さらながら禁煙の重要性を感じます。煙草の習慣のある方は、あきらめずに禁煙に挑戦していきましょう。

大人の喘息を予防するには

大人の喘息は、子供の喘息と違ってアレルギー以外の原因が多いと前述で述べましたが、喘息の予防もこの原因によって変わってきますので、原因別の予防方法について下記に紹介します。

アレルギーが原因となっている場合

アレルゲン(アレルギーの原因物質)が原因となって、喘息が起こるケースです。一番有名なのが皆さんご存知の花粉症(アレルギー鼻炎)です。厚生労働省の調査によると、今や、全人口の16パーセントの人が花粉症で、さらに急増しています。

花粉症の予防法は進化しており、今では完治も期待できる注射なしの免疫療法もありますので、積極的に予防して喘息のリスクを減らしていきましょう。花粉以外には、ハウスダストや、ペットの毛、チリ、ホコリなどもアレルギーの原因になるので、部屋の掃除や布団などの寝具や、カーペットなどこまめに掃除して、身の回りからアレルゲンを排除するよう心がけましょう。

風邪には充分注意する

風邪やインフルエンザがきっかけで喘息を発症する人が多いので、充分注意する必要があります。風邪が流行している時は、必ず外出時にマスクをして、帰宅時にうがいするなど予防を徹底しましょう。

また、症状が似ているので、喘息なのに風邪だと勘違いしている場合もあります。風邪だと思っても咳が長引くようであれば、医師の診断を仰いでくださいね。

喫煙・副流煙に注意する

煙草の煙は、気管支を刺激して喘息を誘発します。たとえ煙草を吸わない場合でも、家族や友人が喫煙している場合は副流煙(受動禁煙)に注意しましょう。副流炎は喫煙の煙の数倍も多く有害物質が含まれていて、喘息の発症率も高まります

外気温の変化に注意する

季節の変わり目や、台風や低気圧など、急激な温度の変化は喘息を誘発します。この現象はまだ、科学的な解明はされていませんが、統計的な調査ではっきり確認されています。外出する時には体が冷えないように服装に注意し、室内の温度もエアコンなどによりしっかりコントロールしましょう。

ストレスのない生活を心がける

ストレスも殆どの病気の原因になりますが、喘息も例外ではありません。ストレスは自律神経の乱れを生じさせるだけでなく、体の抵抗力を奪い、免疫力を抑制してしまいます。これにより原因となる気管支の炎症を抑える力が弱まってしまうのです。

気持ちの持ち方を変えたり、面白い趣味を見つけたりするなどして、ストレスを軽くする生活を心がけましょう。その他にも、睡眠不足や不規則な生活も1つの原因にもなりますので、生活習慣の見直しも考慮して取り組むことができれば完璧です。

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