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風邪が治っても長引く咳は要注意!アトピー皮膚炎がぜんそくを誘発?

咳が止まらない

冬でもなくても年中風邪ってひくことがよくあります。このような症状が長く続いてしまうと、風邪をこじらせてしまい完治するのに長くかかってしまいます。

風邪は最初が肝心ですので、早めに薬をしっかり飲んでよく休むことが大切です。また、風邪の症状に咳があります。夜になると咳が止まらなくなったり、咳が出て寝られないという症状が多いようです。

睡眠不足になりますと体力が回復しないため、ますます長引く原因を作ってしまいます。しかし、この風邪が要因の一つとして、ぜんそくになる方が非常に多くなってきています。

かつては小児ぜんそくといって、子供がかかるものという認識がありましたが、大人になってからのぜんそくも年々増えています。ひどい発作になると自分では対処できず、呼吸困難によって亡くなる方もいる怖い病気です。

大人のぜんそくについては、3つのパターンがあります。

  • 小児ぜんそくからそのまま続く
  • 小児ぜんそくは治ったが、大人になって再発した
  • 大人になって初めて発症した

これらの発生状況は偏ることなく、発症人数は平均しています。また、発症要因としてアレルギー性(ダニ・ホコリ・動物の毛等)や非アレルギー性(風邪・タバコ・大気汚染・季節の変化等)が考えられています。

これらを見ると、日常生活でいつ発症してもおかしくないことがわかります。これらは、ぜんそくの誘発だけではなく悪化させたりするため、治療が始まっても避けなければいけないものです。

そのため、アレルギー物質に近づかないこと(部屋は清潔に保ちましょう)、気温差が激しい時は洋服に気を付けたりマスクをしたりして、気管支を刺激しないように気をつけましょう。タバコは厳禁になります。

ぜんそくが発症する仕組み

肺は、気管支という太い管から細かく分かれて酸素と二酸化炭素のガス交換をしてくれる、人間の体の中で生命保持のために非常に重要な器官です。

1本の太い気管支から細かく分かれた枝は100万本にも分かれており、肺の隅々まで行き渡っています。しかし、ぜんそくを患うと、それぞれ細い気管支は炎症によって壁が腫れあがり、空気の通り道は狭くなり痰が出やすくなります。

また、ちょっとした刺激にも敏感になるため、ぜんそくの発作は発生します。しかし、風邪の症状と間違えてちょっと咳が出たくらいでは、なかなか気づきにくいと思います。

発作(咳が止まらない状態で、呼吸もままならない状態)が出て初めて気づく方が多いと思いますが、次の2項目が該当するのであれば、ぜんそくの可能性がありますので、呼吸器内科やアレルギー科を受診することをオススメいたします。

① 呼吸の際にゼーゼーまたはヒューヒューという音がする
② 咳が3週間以上続く

医療機関を受診すると血液検査や皮膚反応テストで何がアレルギーかを調べたり、呼吸機能検査(ピークフローメーター等で実施)でぜんそくの状態を把握するため検査をします。

特に、呼吸機能検査はぜんそくの進行具合を把握するために非常に重要な検査です。医師と一緒に検査数値の管理を継続して行いましょう。

アトピー性皮膚炎とぜんそくの意外な関係

アトピー性皮膚炎の遺伝性要素とぜんそくに関連性があると以前からいわれてきました。しかし、学術的に発表されたのは小児ぜんそくの場合であり、大人に関しては関連性はないといわれてきました。

しかし、2013年9月に行われたヨーロッパの呼吸器学会で初めて、大人のぜんそくはアトピー性皮膚炎を持っていない患者より持っている患者の方が高確率で併発するという発表がなされました。

アトピー性皮膚炎の原因となる特殊なたんぱく質が血液中で多くなると、花粉症・ぜんそく・アレルギー性鼻炎などの合併症になりやすいのが原因といわれていますが、その影響ではないかといわれています。また、この特殊なたんぱく質の量が多いほど、合併のリスクが高いと発表されました。

窒息死しないための治療

残念ながら、大人のぜんそくは完治が不可能です。医師から処方された薬(吸入ステロイド)を吸入していれば怖くない病気ですが、自己判断で治療を中断されたりすると、突然の発作により窒息死にいたることがあります。

夏は比較的湿度もあるので治った気がしますが、秋や冬を迎えて気温差や空気が乾燥してくると発作が出やすくなりますので、根気よく治療を続けることが重要です。

また、発作が起きるごとに病状が悪化しますので、発作を起こさないことが大切です。現在は、発作が起きたらではなく、発作を起こさない予防のための治療が最近の治療の考え方です。

また、発作が出た時に使う薬もあります。それが気管支拡張剤です。吸入と飲み薬の両方が用意されています。発作が出ないように、日頃からしっかり吸入ステロイドで治療を継続してください。

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