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喘息治療のホクナリンテープが剥がれたら、新しいのを貼ってもいい?

ホクナリンテープは気管支喘息によく使われる薬です。このテープが不意に剥がれてしまった時、どう対処したらいいのかと思案するのに、まずは喘息の症状の特徴を知っておくと自然と、どう対処したらいいかがわかってきます。

喘息発作が出てきやすい時間帯

喘息発作は夜間から早朝にかけての時間帯、特に午前4時頃に起きやすいと言われています。この時間帯は健常者でも呼吸機能が低下すると言われ、気管支喘息の患者さんはさらに大きく低下します。

早朝の喘息発作は患者さんにとっても、看護している人にとっても大きな負担となるものです。

ホクナリンテープ1枚で24時間、薬の効果が続きます

ホクナリンテープは寝る前に貼ることで早朝の発作を抑え、患者さんや家族の負担を軽くします。ホクナリンテープを貼った後、約12時間で血中濃度は最高に達します。その後は少しずつ下がっていきますが、24時間後でも喘息発作を抑えるのに十分な濃度は保ったままです。

ホクナリン錠というホクナリンテープと同成分の飲み薬がありますが、ホクナリンテープと比較した場合、ホクナリンテープの方が血中濃度に変動が少なく、安定しています。それはホクナリンテープの粘着層に薬効成分が入っており、徐々に体に吸収されることで24時間効果が続くように作られているからです。

ということは、ホクナリンテープが剥がれてしまったら、当然、薬の吸収がなくなってしまい、血中濃度が下がってしまいます。まだ貼っていなくてはいけないのに、万が一にも剥がれてしまった場合、どう対処すればいいのでしょうか?

ホクナリンテープは剥がれたら、貼り直すことはできません

一度貼ったものが剥がれた場合、テープの表面に皮脂などがついて、再び貼り直しても薬の吸収は前よりも悪くなっています。従って、剥がれたホクナリンテープを再び貼り直すのではなくて、新しいホクナリンテープを貼る必要があるのです。

但し、剥がれてしまった場合、必ずしも新しいのに取り換えなければいけないというわけではないです。ホクナリンテープが剥がれてしまうと、約6時間後には薬の濃度が元の濃度の半分になります。

しかし、薬がある程度、体内に吸収されていれば、剥がれて血中濃度が下がっても、早朝の喘息発作が起きやすい時間帯まで発作を抑えるのに有効な血中濃度は保たれています。逆に薬の吸収が十分でないうちに剥がれた場合は、発作を抑えるのが当然、難しくなってきます。

「剥がれたのが、いつか」ということが重要なポイントです

寝る前に剥がれていることに気がついた場合は新しいものに貼り直します。寝ている場合に剥がれてしまった場合は夜間、早朝の喘息発作が起きやすい時間帯の血中濃度は維持されているとして、新しく貼り直すことはせず、次回、翌日の寝る前に貼ればいいのです。

新しいホクナリンテープに替えた時、副作用は増加する?

ホクナリンテープを貼った24時間後には、薬効成分は約10%しか残っていません。途中で剥がれてしまったテープを新しいものに貼り直した場合、剥がれずにそのままの場合に比べて、吸収される薬の量は多くなっています。

となりますと、当然、副作用も増えてくるのではないかと心配になってきます。ホクナリンテープを2枚同時に貼った場合の血中濃度を検討してみました。2枚同時に貼ると、1枚だけの場合と比べて、やはり2倍の血中濃度となります。

しかし、それでも先述したホクナリン錠を飲んだ場合に比べて、ホクナリン錠の最高血中濃度を超えることはありません。途中、剥がれて新しく貼り直した場合は、2枚同時に貼った場合よりは血中濃度が低くなると考えられるので、副作用の増加はあまり問題にならないと言えます。

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