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知っていますか?「アスペルガー症候群」という発達障害

日本では100人に1人もの割合で、また男女比は9:1で圧倒的に男性に多いアスペルガー症候群という病気がありますが、本人だけでなく取り巻く家族も悩み苦しんでいる病気です。

アスペルガー症候群とは、何らかの先天的な原因によって幼児期くらいまでに特性が出始める発達の遅れ(自閉症や学習障害、多動性障害など)と言われる発達障害の一つです。

アスペルガー症候群の「マイナス面」と「プラス面」

アスペルガー症候群の大きな特徴は「対人関係障害」と「興味や行動がパターン化している」ということがあげられますが、日常生活の中では意外と目立たないことが多いので、成長過程にある子どもにとってはよくあるケースということもあり、大人になってからようやく気付くということも少なくありません。

幼児期のアスペルガー症候群の子どもは、言語や知能の発達には遅れがないため尚更気づかれにくく、「同じ遊びを繰り返す傾向が強い」「一人遊びが多い」「融通が利かない」などと言った症状があると言っても、子供にはよくあることなので、まわりの大人たちもそれほど気にしないことが多いですし、また親の躾が悪いなどと片付けられてしまうこともしばしばあるようですが、高校生くらいになっても同じ症状が続くようですと、ただわがままが酷いのか、あるいは病的なところがあるのかと気になり始めるといった場合が多いようです。

大人になって特に目立つ特徴としては、「人の心や場の空気が読めないので、言ってはいけないことを気にせず言ってしまう」「年齢相応の友達ができない」「特定の物事だけに強い関心を持つ」等あげられますが、アスペルガー症候群の患者は、他人から見て表面上は変わったところがほとんどないので普段の生活では気づかれにくいため、逆にまわりの人が、患者の心無い言葉に傷つけられて去って行ってしまうということも多々あり、患者自身は悪気があって言っているわけではないので、なぜ自分から友達が去っていくのかが理解できずに患者自身もいつも傷つくといった悪循環を繰り返すこともあります。

このような特徴はアスペルガー症候群のマイナスの部分ですが、逆にとても優れた面もあり、「ある分野で驚異的な記憶力を有する」「視覚情報が高い」など、例えば、一目で人の装いの中の細かい部分、靴のデザインやネクタイの柄のようなところを記憶することや、またどんなに入り組んだ道であっても一度通ったところは絶対に忘れないなどといった素晴らしい能力も持ち合わせている場合も多いのです。

診断と治療法は?

アスペルガー症候群の疑いを感じて病院に行きますと、他の病気のようにレントゲンや血液検査で簡単に分かるものではないので、生まれたときからの生活態度や行動、また医師との会話のやり取りから患者の言葉の選択や理解力などを診ることから始まり、他の病気との合併症の疑い等も視野に入れながら「DSM-Ⅳ」や「ギルバーク」という診断基準など(診断テストのようなもので、アスペルガー症候群患者に共通する項目をチェックし、テストとしてまとめ、患者に行ってもらうといった方法)を行っていきます。

アスペルガー症候群と診断された場合、どのように治療をしていくかということですが、その患者のおかれている立場によっても異なり、プラス面を生かして生きられる環境にあれば立派に生きて行くこともできますが、「暗黙のルールがわからない」等、社会の中で孤立しやすいところもありますので、対処法を考えなければならない場合が多いと言えます。

まだメカニズムがわかっていないというところで、完治に向けては難しいところではありますが、まず社会生活を送る上でのストレスを軽減させるといったことが大事なので、抗うつ剤などの治療が必要になることもあります。

アスペルガー症候群という病気の理解が第1歩!

アスペルガー症候群は、先天的な脳の病気なので、物事への理解度や感じ方が病気でない人とだいぶ異なることもありますが、その特性を理解し生かせる環境づくりができれば、辛い状況もかなり軽減されると思われます。

薬で簡単に治る病気ではないですが、持っている長所を上手に伸ばしてあげる、得意分野は半端でない才能がある場合もありますので、それを一つの個性だと思って彼らが生きやすい環境の中で生活できるようにしてあげられれば、幸せにつながると言えます。

まず多くの人がアスペルガー症候群という病気をきちんと知って、本人や取り巻く人たちを理解することが第一歩ではないでしょうか。

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