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大人のアスペルガー症候群とは?家族や職場の人の接し方、付き合い方

悩む男性

誰でも、他人との人間関係がうまくいかない…と思い悩むことがあると思います。職場、学校、友人、近所づきあい、嫁姑の関係など、多かれ少なかれ、誰もが人間関係の悩みを抱えながら生きているものです。

人間関係がうまくいかない原因は、人の性格や相性、価値観の違いなど、さまざまな要因が考えられますが、「アスペルガー症候群」もその一つです。 

とくに、この十数年の間で、増えているのが「大人のアスペルガー症候群」です。どうしても人間関係がうまくいかない…という悩みの本当の原因は、大人のアスペルガー症候群によるものかもしれません。

そもそも、アスペルガー症候群って何?

アスペルガー症候群は、脳の機能に障害があることで起こる発達障害の一つです。発達障害は、広汎性発達障害、自閉症スペクトラムや学習障害、注意欠陥多動性障害などいくつかの種類に分類されますが、どれも脳の機能障害が原因で起こります。

アスペルガー症候群は、社会に適応する能力や、人とのコミュニケーションを円滑にはかる能力が欠如する障害です。

知的障害を伴わないため、周りの人から見ると、「常識はずれの人」や「空気が読めない人」、「自分勝手でわがままな人」というような印象を持たれることが多いのです。

アスペルガー障害の人の会話の特徴

アスペルガー症候群の人は、他人と会話をするときに、次のような奇異な特徴がみられます。

  • 人の話を聞かず自分だけが一方的に話をする   
  • 会話の内容が全くかみ合わない         
  • 話が急にとぶ(別の話題に変わる)       
  • 目上の人にタメ口で話したり、親しい間柄でも他人行儀な話し方をしたりする
  • 自分が王様にでもなったかのように人を見下し、誰にでも威張り散らす
  • 話の内容に関係なく、突然、にやけたり笑ったりする    
  • 声のトーンや話し方の抑揚が不自然       
  • 相手が不快に感じるようなことでも、思いついたことをすぐ口にする 
  • 言葉じりの揚げ足をとったり、特定の単語に異常にこだわる 

こうしたことがアスペルガー症候群の人の会話の特徴としてあげられます。その場の状況に合わせた自然な会話ができなかったり、相手の気持ちを”おしはかる”ことができなかったりするため、他人との円滑なコミュニケーションがとれないのです。

周りからはこう見える!大人のアスペルガー症候群の人に対する印象

アスペルガー症候群の人は、当たり前のコミュニケーションが取れないため、周りから見れば、次のような印象を持たれます。

  • 変わり者
  • 常識がない人
  • 不思議な人
  • その場の空気が読めない人(今でいう”KY”な人)
  • 自分勝手な人
  • わがままな人
  • 慇懃無礼(いんぎんぶれい)な人

こうした印象を周囲に与えてしまっては、人間関係を円滑に送ることはできないでしょう。本人からすれば、周囲に溶け込めない、人間関係がうまく築けない、という大きな悩みを抱えることになってしまいます。

アスペルガー症候群は”見えない障害” 正しい理解が必要

アスペルガー症候群の厄介なところは、その人が知的障害を伴っていないということです。何らかの知的障害が現れていれば、周りの人も「あの人は障害があるから」と寛容に接してくれるでしょう。

しかし、アスペルガー症候群は知的障害を伴わないため、周囲から見れば、単に、その人の性格や人間性に問題があると評価されてしまうのです。

アスペルガー症候群は、本人にも自覚がなく、周囲にも誤解されるため、だんだんと孤立してしまい、ますます円滑な社会生活を送ることができない状況に陥っていきます。アスペルガー症候群はいわば、”見えない障害”がもたらす人間関係の破綻なのです。

こうした障害の特徴が、理解されないままでいれば、アスペルガー症候群の本人と周りの人との間にある深い溝は、いつになっても埋まることはありません。アスペルガー症候群を正しく理解することが、本人にも周りの人にも必要です。

大人のアスペルガー症候群による合併症への注意

アスペルガー症候群の人は、常に周囲から叱咤や批判を受けているため、自分が人としての尊厳や存在価値がないと考え、うつ病やひきこもりなど精神的な合併症を抱えることが多いといえます。

心身の疲弊により、感情が不安定になり、よるさまざまな体調不良が起こることもあります。さらに、ひきこもりや対人恐怖症などに陥れば、完全に世の中から隔離され、社会性が回復されることはますます難しくなります。

さらに二次障害として強迫性障害に発展する可能性が高いと言われています。

  • 洗浄強迫・・・何回、何十回もてを洗わないと気が済まない
  • 疑惑癖・・・外出してから家の鍵をかけたかどうが不安になり何度も確認に戻る
  • 詮索癖・・・些細なことについて気になり人に聞いてまわる
  • 計算癖・・・ものの数が気になり数えないと気が済まない

こういった強迫行為が症状として現れ、うつ病との併発が非常に多い傾向にあるのも特徴です。

先天的な障害なのに、大人のアスペルガー症候群といわれる理由

アスペルガー症候群は、大人になってから突然発症するというよりも、生まれつきの脳の障害が原因で起こるため、子供のころからその症状の兆候が現れていることが多いはずです。

しかし、子供の頃なら誰でも、多少常識がなかったり自分勝手にふるまったりすることがあっても、よほど異常な行動でもなければそれほど不思議に思うことはありません。それは「子供だからしかたがない」というように、周囲の人が寛容に受けとめるからです。

ところが、子供の頃なら寛容に受けとめられていた言動も、大人になってから同じような振る舞いをすれば、それは「大人なのに常識がわからない人」、「大人なのにその場の雰囲気が読めない人」などと、大人としての振る舞いや言動を疑われることになります。

大人のアスペルガー症候群は、子供の頃なら大目に見られていた言動でも、大人の世界の常識では通用しないため、ある程度の年齢を超えると「常識がわからない人」、「自分勝手でわがままな人」というようなレッテルを貼られてしまうのです。

こんな人いませんか!?アスペルガー症候群のケーススタディ

さて、実際にアスペルガー症候群の人はどのような会話の特徴があるか、もう少し状況がわかるように、ケーススタディで理解を深めてみましょう。とりわけ、問題が大きくなりやすい職場での様子を見ていくことにします。

上司:「○○の意見について、A君、君はどう考える?」
A君:「わたしに聞かれても困ります…」
上司:(出社時間ギリギリにきたB君に対して)「B君、出社時間は9:00だよ。遅くとも10分前に来るのは常識だぞ!」
B君:「出社時間は9:00ですよね。8:59分に来たのだから、遅刻ではありませんよ。」
先輩:「明日の夜、課長の昇進祝いをやるから、皆で食事に行くよ。C君も来てね」
C君:「自分、無理ッス…」
(取引先からの電話で)
取引先:「○○商事の△△と申しますが、××部長いらっしゃいますか?」
D子:「××部長は、いません…」
取引先:「…?、では、折り返し電話を下さいと、お伝えいただけますか?」
D子:「はい、あなたの名前は?番号は?」
部下:「E部長、こういう意見もありますが、検討してはどうでしょうか?」
E部長:「そんなのダメ!全然ダメ!誰の意見?あなた責任取れるの?」
(休憩時間に、熱烈なタイガースファンの上司に向かって…)
F男:「タイガース、昨日もまたまた負けですね。6連敗ですよ…(にやりと笑う)」
上司:「……」

A君、B君、C君、D子、E部長、F男のうち、どこからどこまでがアスペルガー症候群なのか? その線引きをするのは難しいところもありますが、ちょっとおかしいな…、と感じるほど正常で、何がおかしいの?と感じる考えこむ人は大人のアスペルガー症候群の一人かもしれません。

同時に二つのことができない、予定通りに物事がすすまないとき臨機応変に対応できない、というような想像力の障害もみられます。

イメージする、というよりは「応用がきかない」「思考の切り替えができない」といった感じです。

自分がアスペルガー症候群ではないか?と思った人がすべきこと

もし、自分がアスペルガー症候群ではないか? と心当たりがある人は、社会の中で生きていくために、この障害を克服していかなければなりません。そのために行うと良いことを3つ紹介します。

1.大人のアスペルガー症候群だと理解すれば、全てがば腑に落ちる!

アスペルガー症候群の障害を持つ人は、これまでの人生で、周囲の人から邪魔者扱いされたり、迷惑な存在、無能な人間などと、自分に対する相当厳しい批判を受け続けてきたことでしょう。

自尊心が傷つけられ、もう生きていてもしょうがない…という追い詰められた気持ちにもなったことがあるかもしれません。

しかし、人間関係がうまくいかないのは、自分がアスペルガー症候群という障害を抱えていることが原因だったからだ、と理解でできれば、これまで抱えていた人間関係における悩みや苦しみは、腑に落ちると思います。

アスペルガー症候群を克服する第一歩は、自分がアスペルガー症候群だと自覚することなのです。ここをしっかりと理解せずに、ただただ悩み苦しみながら、耐え忍んで生きていくことは、いずれ耐え切れなくなり、からだや精神の破綻をきたしてしまいます。

2.良い人間関係を築くにはコミュニケーションのマナーやルールを守ることが大切

人は誰も一人では生きていけません。生きていくためには、他人との関係を円滑にして、お互いに気持ちよく過ごしていかなければなりません。そのために、最低限必要となるのがマナー(ルール)です。

アスペルガー症候群の人は、マナーという概念が理解できないかもしれません。しかし、マナーは生きていくために、誰もが身につける必要がある「世の中の決まりごと」です。マナーは障害を持つ人も持たない人も、誰もが身につけなければいけないものです。

逆にいえば、マナーを身につけるだけで、礼儀正しい人、きちんとした人、常識がある人というような、今までとは全く逆の評価を得られます。

マナーという決まりごとを知らなかったことが、人間関係がうまくいかなかった原因の一つかもしれません。例えば、次のようなことを意識してみましょう。

会話はキャッチボールの意識を持つ
自分だけが一方的に話をするのは良くないことです。「自分が話したら、次は相手の話を聞く」というのがマナーです。相手が話したら、次に自分が話す、その次に相手が話して、また自分が話す…というキャッチボールのように会話をしてみましょう。
人と話をするときは、相手との距離に注意しましょう
話す相手とは1メートルくらいの間隔をおき、顔を近づけすぎないようにします。また、会話をするときは、相手の顔を見て話しますが、相手の目をじっと見続けないようにしましょう。声の大きさも相手と同じくらいに調節して話すようにしてみましょう。
「ハイ!」の返事と「ありがとうございます」のお礼の言葉を忘れない
人に呼ばれたときは「ハイ!」と大きな声で返事をしましょう。ただし、あまりにも大きな声を出してもいけません。人から何かをしてもらったら、「ありがとうございます」というお礼の言葉を言うこともマナーです。お礼をいうときは、相手のほうを向いて笑顔で言ってみましょう。
お願いの初めに一言入れる
相手に何かお願いするときは、初めに「すみません」や「ちょっと、よろしいですか」というようにしましょう。こちらからお願いするのですから、できるだけ丁寧な言葉遣いで、気持ちを込めて言って下さい。
クッション言葉を利用する
相手の意見に反論するときは、思ったことをストレートに言うのではなく、クッション言葉をはさむと印象がまろやかになります。
  • 「お手数ですが…」
  • 「申し訳ありませんが…」
  • 「差し支えなければ…」
  • 「~していただけませんか?」
  • 「~していただけると助かります」
  • 「お言葉ですが…」

3.会話をしている相手の表情や動作に注目する

会話をしている最中に、相手が次のような表情や動作をしていないか気をつけてみましょう。

  • 眉をひそめる
  • 首をかしげる
  • ため息をつく
  • しばしば時計を見る

こうした様子がある場合は、自分が何らかのマナーを間違えている可能性があると考えましょう。自分のマナーが不足しているため、相手が怒り始めているのです。相手がなぜ怒るのかを考えたとしても仕方がありません。

こういうときこそチャンスです。自分が話しているのなら中断し、「自分が何かおかしなことを言っていないでしょうか」、「自分はアスペルガーの障害があるので、ときどき非常識なことをいうかもしれません」と自分の事情を隠すことなく打ち明けるようにして下さい。

相手が、この人は障害があるから、少し非常識な態度になってしまうのか、と理解できれば、その人の態度は一転して、何がおかしいのか親切に教えてくれるはずです。障害があることを理解してもらえれば、それだけでも人間関係は大きく改善していきます。

家族が人間関係で悩んでいたら…大人のアスペルガー症候群の人への家族の接し方

大人のアスペルガー症候群の人は、本人にはその自覚がないまま、人間関係がうまくいかないことに悩み続けています。劣等感にさいなまれたり、自身を失っている場合も多く見られます。本人にはどうしていいのかわからないのです。

そこで、最も重要な役割を果たすべきなのは家族です。もし、家族の人がアスペルガー障害を正しく理解していないと、人間関係がうまくいかないことを周りの人と同じように本人の責任にしてしまいかねません。

そうすれば、最大の理解者である家族にも見放されたと考え、状況はさらに深刻になります。例えば、親がアスペルガー症候群の子供に「人間関係がうまくいかないのは、お前の努力が足りないせいだ」と叱責するようではいけません。

先述したように、アスペルガー症候群の人は、社会に出てから障害が露見することが多く、他人から非難や中傷を受けることによって、うつ病やパニック障害など二次的な障害が引き起こされることが、たびたびあります。

そうした事態を避けるためにも、家族は最善の理解者である必要があります。

家族が行うべきこと1.アスペルガー障害かどうか、正しく判断する

人間関係がどうしてもうまくいかない家族に対して、最初に行うべきことは、本人から職場などでの人間関係の状況を良く聞いて、本当の原因が障害によるものではないか、正しく判断することです。

アスペルガー症候群は、先天的な脳の障害であることが多いため、その人が小さかった頃、何か気になることや異常なことがなかったか、記憶をたどってみることが必要です。アスペルガー障害の子供に多い症状をあげると次のような特徴があります。

  • 誰に対しても、思いついたことをすぐに口にして、人をすぐに怒らせる
  • 集団で行動することが苦手で、自分勝手にふるまう
  • 興味があることには、ことさら熱心だが、興味がないことには全くの無関心
  • 友達が遊んでいる輪の中に加われず、一人でいることが多い
  • スポーツや運動など、からだを動かすことが苦手

子供の頃に、こうした傾向がなかったか、その人の過去の様子を振り返ってみるのです。すでに子供の頃から、障害が現れていたことに気づけるかもしれません。それを推測できるのは、最も身近にいた家族だけなのです。

家族が行うべきこと2.障害を正しく理解して、克服のための支援をする

次に重要なことは、障害への理解と支援です。残念ながら、今のところアスペルガー症候群を治す薬や治療法はありません。家族が障害を乗り越えるために手助けしてあげて、少しずつ改善させていくしか方法がないのです。

例として、今まで障害に気づかずしていたこと(×)と、これからすべきこと(○)をあげてみます。

× 「人間関係がうまくいかないのは、お前の努力が足りないせいだ」
○ 「人間関係がうまくいかないのは、アスペルガー症候群が原因だから、自分だけを責める必要はないのだよ」
× 「こんな簡単なこともできないのか!」
○ 「(得意なことを見つけて)○○をするのは、とても上手だね」
× 「もういい大人なのだから、自分のことは自分で考えてちゃんとしなさい」
○ 「どんなことがうまくいかないのか、どうすれば解決できるか一緒に考えよう」

このように、できない原因を能力や努力が足りないせいだと批判したり、マイナス面ばかりを指摘するのではなく、障害を理解し、良い面は評価することも大切です。また、一緒に障害を克服するという気持ちも大切です。こうすることで失われた自身も回復されていきます。

家族が行うべきこと3.身だしなみや服装をこまめにチェックする

アスペルガー症候群の人は、自分が他の人からどう見られているか、考える想像力を働かせるのが苦手です。そのため、身だしなみが整っていなかったり、場にふさわしい服装ができなかったりします。

社会では身だしなみがきちんとしているかは、人の印象に大きく関わります。家族は、本人に不潔な印象を持たれるところがないか、その場にふさわしい服装をしているか、など毎日の身だしなみをチェックしてあげましょう。それだけも、周りの人が受ける印象が良くなります。

人間関係がうまくいかない社員は問題社員!? 職場の人が行うと良い対応

アスペルガー症候群は知的障害を伴わないため、職場では、その人に障害があることにほとんど気がつきません。人間関係がうまくいかない社員には、もしかするとアスペルガーの障害があるかもしれないと疑ってみることも必要です。

むしろ、アスペルガー症候群の人は、知能が高く学業の成績は優秀で、高学歴の人が多い傾向もあります。専門的な知識においては、人並みはずれた知識を持っていることも多く、それゆえ、奇妙な人間だと誤解を受けるのです。

人間関係がうまくいかない社員を、仮にアスペルガー症候群が原因だと考えると、つじつまがピタリと合うことも多いのです。もし、職場にアスペルガー症候群と思われる人がいる場合は、次のようなことに着目して指導のありかたを変えてみましょう。

1.自分勝手で場の空気が読めないのは、障害によるものだと根本的に考え方を変える。性格や人間性の問題と考えているうちは、絶対に改善しない。

2.アスペルガー症候群の人は、「ちゃんと」や「うまく」というような、あいまいな表現をイメージすることが苦手なため、仕事の手順や目的、時間は具体的に示す。

3.その人が「できること」や「得意なこと」を見極め、仕事の分担を変えてみる。(特定の仕事や作業などには、驚異的な能力を発揮することも多い)

4.アスペルガー症候群の人は、視覚から受ける情報が人一倍敏感なため、他の人と席を離したり、パーテーションで仕切ってみる。

5.チームワークを保つのは、全員の仕事。その人を生かす方法を考える。

同じ職場にいる人からすれば、アスペルガー症候群の人は、「足手まといな人」や「使えない人」というレッテルを貼りたい気持ちにもなるでしょう。しかし、人をうまく使うことも自分の成長につながると考え、全ての人が協働するという姿勢も大切です。

アスペルガー症候群の人が持つ特別な才能

アスペルガー症候群の人は、コミュニケーションにおいて障害を持っている一方で、特定の分野において、驚異的な才能を発揮することも多くあります。

アインシュタインやモーツァルト、ゴッホ、スウィフト、アンディ・ウォーホル…など多くの偉人や天才たちがアスペルガー症候群だったと考えられています。

また、映画にもなった「レインマン」、山下清(サヴァン症候群)、メジャーリーガーのイチロー選手もこれに似た障害があるという人もいます。

アスペルガー症候群の人は、確かに自閉的な傾向がありますが、決してすべてがマイナスと評価することはできません。見かたを変えれば、人並外れた才能や秀でた能力を持っていると評価できることもたくさんあるのです。

最近では、こうしたアスペルガー症候群の人が持つ特殊な才能を活用しようという企業も増えています。決して悲観することはなく、自分の能力だと前向きに考えることも大切です。

アスペルガー症候群の疑いがある場合、相談や受診の方法

もし、自分や家族、職場の同僚などに大人のアスペルガー症候群ではないか、思い当たることがある場合、その人の能力を発揮させるという意味でも、専門医を受診して、アスペルガー症候群なのかどうかを確認したほうが良いと思います。

冒頭で述べたように、アスペルガー症候群に類似した障害がいくつもあり、専門家でも正しく診断するのは簡単ではありません。うつ病や統合失調症と診断されることもありますし、自閉症スペクトラムや適応障害かもしれません。

基本的には「精神科」を受診しますが、できれば「発達障害外来」や「アスペルガー症候群外来」などの障害を熟知した専門医を受診することをお奨めします。

また、各都道府県には「発達障害支援センター」という専門の機関もありますので、相談してみるのも良いでしょう。

都道府県ごとの発達障害支援センター紹介ページへのリンク
相談窓口の情報 – 発達障害情報・支援センター

この世の中には、全てが完璧な人など一人もいないはずです。人それぞれが持つ優れた能力を発揮し合い、短所があれば補い合うことに社会の意味があるのだと思います。人間関係における相互理解の不足や希薄さがないか、全ての人が考える問題だと思います。

キャラクター紹介
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