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貧血=若い女性だけじゃない?鉄欠乏性貧血の意外な原因と対策

貧血に関係するヘモグロビンとは

成人女性のおよそ1割が貧血とされています。貧血というのは血液が足らないのではなくて血液中のヘモグロビンという成分が不足する状態のことをいいます。

ヘモグロビンは血液中の赤血球に含まれ、酸素を運搬する役割を持っています。血液が全身の血管を循環する際にガス交換や老廃物の運搬、栄養を細胞に送り届ける重要な役割をしています。

血液中は血漿と白血球・赤血球・血小板といった血球から構成されています。血漿はほとんどが水分で酸素や栄養を運搬する役割を持っています。

白血球は病原菌をやっつける、血小板は傷口の止血といった役割があります。赤血球のヘモグロビンは酸素と結合する作用があり、肺で酸素をとりこんで末梢組織で放すはたらきをすることで全身に酸素を運搬しています。

ヘモグロビンはたんぱく質(グロビン)とヘムを含みます。ヘムの色素は赤いので血液が赤く見えるのです。ヘムは酸素と結合すると鮮やかな赤に、二酸化炭素と結合すると暗い赤に変わります。そのため動脈と静脈の血液の色は異なります。

ヘムの生成には鉄が必要です。そのため、体内で鉄が不足してしまうとヘムが生成されずヘモグロビン不足につながり酸素の運搬がスムーズに行われなくなります。これが「鉄欠乏性貧血」です。

貧血の症状とは

貧血にはビタミンB12不足によって起こる悪性貧血、難病の再生不良性貧血などもありますが、ほとんどが鉄欠乏性貧血です。貧血になると次のような症状があらわれやすくなります。

・疲れやすい
・だるい
・息切れ、動悸
・顔色が悪い
・肩こり、冷え性
・髪や肌が乾燥する
・スプーン爪(爪の中央がくぼみ端が反り返る)
・やたら硬い物が食べたくなる(氷、煎餅など)

これらには「なんとなく調子が悪い」といった見過ごしがちな症状も多いのですが、思い当たる症状がある場合には医療機関で貧血の検査を受けてみることをおすすめします。

鉄欠乏性貧血の原因

鉄が欠乏することで引き起こされます。その原因には出血、鉄の摂取量不足があげられます。

「出血」

女性に貧血が多いのは毎月の月経によって血液を失っているため、ということは知っている人が多いでしょう。そのほかの出血によっても貧血を引き起こします。

「鉄の摂取量不足」

私達は食品から鉄を摂取し続けなければなりません。しかし食生活のバランスが偏ると鉄不足になってしまいます。特に鉄を多く必要とする成長期、妊娠中、授乳中は食生活に気を配る必要があります。

若い女性だけじゃない

貧血は若い女性に多いイメージがありますが、それ以外の人も意外な原因から貧血になっていることがあります。それは出血性の貧血です。

目に見える外傷や大量出血があれば貧血を起こしても分かりやすいのですが、見えない部分から出血が起こっているために気付かない間に貧血を起こしている場合があります。

「消化器官の出血」

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がんなどによって慢性的に出血が起きている場合に貧血を起こす場合があります。消化器官の出血がある場合には便が黒っぽくなる場合があります。中年以上の男性に多いので注意が必要です。

「子宮疾患による出血」

子宮からは月経以外に不正出血が起こりやすいです。特に子宮筋腫、子宮内膜症といった子宮疾患があると月経量が増えて貧血になりやすい場合があります。出血が増えた場合には婦人科を受診して原因を確認し、異常があれば治療を行います。

鉄を補うには

鉄欠乏性貧血の対策には鉄が不足しないように食品から補う必要があります。鉄は不足しやすい栄養素のひとつなので、意識して摂取することがのぞましいです。

また鉄は吸収率が高くなく、吸収を良くする食べ方を工夫することがおすすめです。鉄にはヘム鉄、非ヘム鉄があり、ヘム鉄のほう吸収率が高いです。

ヘム鉄

動物性食品に含まれる。レバー、シジミ、アサリ、牛肉など

非ヘム鉄

植物性食品に含まれる。ひじき、ほうれん草、小松菜、高野豆腐、納豆

成人男性で1日に10mg、女性で12mgが必要とされています。これは豚レバーなら90gほど、納豆なら6パックほど、ほうれん草なら1.5袋ほどに相当します。鉄を摂取する時にたんぱく質、葉酸、ビタミンB12、ビタミンCを一緒に摂取すると効果的です。

たんぱく質

血液を作る。肉、魚、卵、乳製品、豆類に多く含まれる。

葉酸

血球を作る。レバー、貝、緑黄色野菜に多く含まれる。

ビタミンB12

葉酸のはたらきを助ける。レバー、肉、卵、牛乳に多く含まれる。

ビタミンC

鉄の吸収率を良くする。柑橘類、イチゴ、キウイフルーツ、ピーマンに多く含まれる。

また、貧血が重い場合には鉄剤の処方が必要な場合もあります。

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