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先進国の清潔仮説とは?我が子をアレルギーにする原因を除去するには

昔は少なかったアレルギー

現代の日本は衛生管理が進み清潔な生活環境が保たれるようになりました。おかげで人の命を奪うような感染症も激減しました。

しかし昔と比べると、逆に現代のほうが増えているという病気もあります。それはアレルギー疾患です。例えば花粉症は1970年代から増え続けており、現代では国民の3分の1が花粉症とも言われているほど患者が多くなっています。アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそくも年々増えている病気です。

日本にアレルギー疾患が増えているのは、次のような環境の変化が関係していると考えられています。

  • 大気汚染
  • 食生活の変化
  • 住宅事情の変化

・・・など

アレルギーと衛生仮説

そして清潔過ぎる環境もアレルギーの原因になっているとも言われています。1989年にイギリスのストラカンらによって提唱された学説「衛生仮説」が知られています。

衛生仮説とは「先進国の子どもにアレルギー疾患が増えたのは乳幼児期に清潔過ぎる環境で過ごしたため」というものです。都市部に比べて衛生的とは言えない農村部で暮らす子ども達のほうにアレルギー発症率が低いことが発見されました。

乳幼児期はある程度細菌に感染する体験を持つことでアレルギーに対する免疫力が鍛えられる大切な時期なのです。細菌から産生されるエントドキシンが体内に入るとアレルギー反応を抑える免疫細胞が活性化し、アレルギーを抑える免疫が作られるのだそうです。

エンドトキシンは動物の糞などから大気中に拡散される毒素です。発熱やショックを起こす可能性もあり人体には有害なものです。しかしエントドキシンに抵抗のない大人になることこそが、その危険性を強くしていたといえるのです。

子どもをアレルギーから守るには

つまり乳幼児期には外に出て自然のさまざまな物に触れさせる体験をたくさんさせることが、免疫力を高めることにつながると言えるのです。

現代の子ども達は昔に比べて外遊びをする機会がとても少なくなっている上、衛生志向が高まっているために過剰に清潔にしたがる大人が増えています。我が子を抗菌状態にして育てている親が増えたため、乳幼児期の免疫形成ができていない人が多くなっていると考えられています。

とは言えインフルエンザや病原性大腸菌による感染症など怖い感染症の流行が耳に入ると不安を感じてしまいます。子どもを感染症から守りたい親心は分かりますが、先回りして何でもかんでもアルコールや除菌スプレーで除菌してしまうのはやや神経質かと思います。

できれば乳幼児期には公園で遊んだり自然に出向く時間を増やして、子どもには泥、生き物、植物などに触れて遊ばせるようにしていきましょう。室内でゲームをしたりテレビを見たりして過ごすよりも子どもも生き生きするはずですよ。

注意すること

もちろん細菌の中には危険なものもあり、体力の弱い乳幼児が感染してはいけない病原菌もいますから、ある程度の衛生管理は必要になります。特に動物の糞便にはさまざまな病原菌が多く含まれています。

感染症の流行時にも感染予防対策は必要です。また、ダニ、動物、カビなどアレルギーのある乳幼児の場合はアレルゲンを避けなければいけないので、適切な衛生管理も必要になります。

肝心なのは子どもに汚れがつくことに神経質になり過ぎないということです。子どもには外遊びをしたり動物に触れたりさせて、その後で必ず手洗いをさせるようにすれば良いのです。

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