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アルコール性肝炎を予防するための、肝臓をいたわるお酒の飲み方

日本ではアルコールによる肝機能障害を抱える人は1,500万人いると言われています。アルコールの飲みすぎによって起こるアルコール性肝炎の予防法をご紹介します。

肝臓が悪くなるとどうなるのか?

肝機能に異常があると指摘されても、実際に肝臓が悪くなるとどうなるのか?ということに明確に答えられる人は少ないと思います。

お酒を飲みすぎるのは健康に良くないという漠然とした認識を持ってはいるのですが、実際にどうなるかが分からないことも、お酒を飲みすぎる原因になっていると考えられます。

端的に言えば、お酒を飲みすぎるとアルコール性肝炎になるから悪い、というのが私の結論です。そこでアルコール性肝炎に的を絞って考えてみたいと思います。

アルコール性肝炎とは?

アルコール性肝炎は、常習的に長期間お酒を飲むことによって肝臓の細胞が破壊され、肝臓の機能が正常に働かなくなる病気です。

肝臓はエネルギーの産生や解毒、胆汁を作る働きをしていますから、肝臓が機能しなくなると様々な合併症を起こし、ついには命が失われます。

アルコール性肝炎を予防するお酒の飲み方6か条

1.基本はやはり、飲みすぎないこと

当たり前ですが、アルコール性肝炎の原因はアルコールの飲みすぎです。しかし、分かっていても止められないのがアルコールの恐ろしさです。

アルコールを一度口にすると、脳が自分を抑制する機能が働かなくなるので飲みすぎるのです。アルコールは麻薬や覚せい剤と同じだという研究者もいます。

重要なことは、自分の適量以上は飲まないという心掛けです。適量は人それぞれ異なりますから、自分で決めるしかありません。酒を飲みすぎてしまう人は、水で割った飲み物などで、できるだけ薄めて飲むようにしましょう。

2.ゆっくり飲む

飲むペースが速ければそれだけ肝臓にも負担がかかります。肝臓がアルコールを分解するためにかかる時間は、日本酒1合(ビール大瓶2本、ワイングラス2杯)の場合、3時間から4時間の時間が必要です。できるだけ、ゆっくり飲むようにして肝臓の負担を減らしましょう。

3.水分をしっかり摂る

肝臓がアルコールを分解するときに大量の水分が必要となります。水分が少ないと肝臓の働きに負担がかかるため、アルコール性肝炎にもかかりやすくなります。

酒を飲む間にウーロン茶や水などを飲むようにして水分を摂るようにしましょう。水分を摂る目安は酒の量と同じ量です。

4.肝機能を高めるおつまみを摂る

肝臓には弱くなった肝臓の機能を回復させる強い復元力があります。お酒のおつまみにも肝臓の復元力を高めるものがあります。

お奨めなのはカツオです。カツオは良質なたんぱく質で必須アミノ酸が豊富に含まれているので、肝臓の復元力を高めてくれます。また、ナイアシンというアルコールの代謝を促進する成分が含まれているので、アルコールの解毒作用を助け肝臓の負担を減らします。

また、マッシュルームがお奨めです。マッシュルームにもナイアシンが多く含まれるほか、パントテン酸という成分が肝臓についた余分な脂肪を分解するので、肝臓の働きを活発にしてくれます。

例えば、オリーブオイルを使う「アヒージョ」などの料理なら最適です。オリーブオイルに含まれるオレイン酸が血液中のコレステロールを減少させ、肝臓にある余分なコレステロールも分解してくれるので、肝炎の予防にもつながるのです。

さらに、イカやタコ、貝類に多く含まれるタウリンも、肝細胞の再生や胆汁酸の産生を助ける働きがあり、肝臓にかかる負担を少なくし肝炎の予防につながります。

5.アルコールを少なく飲む工夫

私がお奨めするのは、例えばビールを野菜ジュースや果汁などで割ったビアカクテルです。飲み応えもありますし、アルコールの総摂取量を減らすことができます。飲みやすいので女性にもお奨めです。

また、女性でお酒を飲む人はアルコール性肝炎にかかりやすいので注意が必要です。それは、女性ホルモンのエストロゲンが、お酒を分解するのを妨げる働きをするからです。女性は男性の飲酒量の3分の2くらいのアルコールで、男性と同じくらい肝臓への負担がかかるので、注意して下さい。

6.休肝日は2日以上連続してとる

また、週に2日以上は休肝日を作ると良いと言われますが、休肝日は日をあけて取るよりも、2日間連続して取った方が、肝機能を回復する効果が高くなります。また、肝臓に異常がある人は、2日以上の休肝日が必要です。少なくとも3日くらいは休肝日を作るようにしましょう。

アルコール性肝炎はお酒を飲む工夫をすることで、進行を予防することができます。健診などで異常を指摘されたら、決して放置せずに肝臓をいたわることが大切です。

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