「酒は百薬の長」という言葉をご存知ですか?日本では昔からあることわざで、酒の飲み過ぎをたしなめられた時に免罪符のように口にする人も見かけます。

しかしこれは本当でしょうか?ただの言い訳とも取られかねないこのことわざを検証しながら、正しい飲み方についてお話しします。

百薬の長、の本当の意味

酒はもともと薬の役割を持っていた

まだ医療が発達する以前は、自然のもので全ての病気を治療していました。使っていたのは色々な植物や動物の一部。その中でもアルコールはとてもよく効く薬の一種だったのです。医者はアルコールも「薬」として処方していました。

現在は西洋医学を主とする新薬が主流です。あらゆる薬とお酒を比較することができない時代に進化したので、酒は薬の役割を降りて楽しむものに変化したのですね。

それでも酒が体に良いと言われる理由

緊張やストレスの緩和にとても効果的
食中毒の防止効果がある
肌を美しく整える作用がある

人によって感じる効果は様々ですが、それだけ幅広く効くということでもあります。では、「百薬の長」と言える飲み方とはどんな飲み方でしょう?

自分の適量を知って飲む

適量を知るには、まず自分が飲める酒量を知ることです。アルコールが回ると気分が良くなったり、判断力が鈍くなったりして、つい限界をすごすことが多いのは体験している人にはよく分かって頂けるでしょう。

確かな量を知りたい場合には、エタノール・パッチテストという検査があります。感覚だけで判断するとどうしても曖昧になりがちですから、病院で一度テストを受けて、アルコールを分解する力がどれほどあるのかを見てみるのも良いかもしれません。

顔が赤くなる人は弱い、というのは感覚でしかなく、実は顔に出なくても弱い人もいますから、見た目よりも体の変化で様子を見た方が良いでしょう。

適量とはどれくらいの酔いを指すのか

「ほろ酔い」が最適の量

ほろ酔いとは、飲んでいる本人も朗らかで、皆で楽しく会話することを楽しむ余裕がある状態です。人によって量が多少異なりますが、ビール大瓶1~2本、日本酒なら1~2合程度の範囲内がおおむねこの状態を保てる量と言えます。

もしもろれつが回らなくなったり、声が大きくなって人から指摘されたり、足元がふらついたりするようなら「ほろ酔い」を上回ってしまっています。その時には適量を越えたと判断して飲酒を控えるよう心がけましょう。

場を読んで飲む

適量がだいたい分かってきたら、もうひとつ、「場を読んで飲む」ことも大事だと覚えておきましょう。アルコールは量だけでなく、その場の空気や自分の精神状態によっても酔いやすくなることがあるからです。

よくあるのは、上司や取引先などと飲む「仕事飲み」の時には、酔いたくても酔えなかったりするケースです。これは緊張が関係しています。逆に、リラックスして飲む時には酒のまわりが早く、また飲む量も増えてしまいがちです。

酒は人の心地を良くさせるものです。自分だけでなくまわりも楽しくほろ酔いを味わえる、そんな飲み方を続けることが、何よりも体に良い効果をもたらす「正しい飲み方」ということですね。今年の忘年会は、全員でほろ酔いを心がけて、楽しく酒を味わいませんか?

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