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マウスでヒトの心臓が作成出できた!

マウスの心臓にヒトの心臓?

今回の試験の内容はマウスの心臓の生きている細胞をすべて取り除き、透明な骨格筋細胞のみにしました。このようなことを脱細胞化といいます。そして、その取り除かれた部分を足場としてヒトの心臓のiPS細胞から由来する多能性心血管前駆細胞という細胞を増殖させます。

この細胞は言わば心臓の赤ちゃん細胞です。このような細胞を前駆細胞といいます。この前駆細胞がもっと増殖していき、心筋になりました。そして20日間血液を送り続けました。そうすると心臓のように自発的に収縮運動をし始めたそうです。

今まではこれをおこなっても成功しませんでしたが、今回は前駆細胞が順調に増殖し、電気にも反応し、心拍をあげる薬を投与すると、きちんと心拍があがったということです。すなわちヒトの心臓がマウスの心臓骨格で増殖していったということです。

ただ順調に血液を全身にまで行き渡らせることができるほど大きく成長はできなかったのですが、ここまでできれば後の研究次第ではヒト心臓を他動物でも脱細胞化すれば完全に作出することが可能ということになります。

これはすごいですね。ただ、他の動物の体内で作るわけではありません。動物の体内で作るとその動物特有の保有する菌などが付着してしまい、増殖して出来上がった臓器もヒトの身体では利用できません。

ヒトにとって有害な菌であればそれを移植することは無理があります。実際いろいろなiPS細胞を使った研究方法で心臓を作製したり、他臓器も作製の研究がされています。

しかしどの臓器でもそうですが、例えば心臓の場合はペースメーカーよりも患者さん自身の細胞から胚を作り、それを心臓に作成させるというやり方が一番良いです。

昨年は豚の肝臓の脱細胞から肝臓の再作成が成功しています。心臓の場合はラットで今回と同じような方法をとって試験されたものの失敗に終わっていたようです。

今回はマウスでできたとのことで、他の機能もできてきていました。ほぼ成功ですね。しかし、まだまだ身体中に血液の循環をさせるにはあまりにも動きは弱く、また電気伝導もかなり遅いそうです。そのためヒトの身体にはまだまだ適しません。

これからこの研究がずっと続いていくと思いますが、この研究の進歩がいろいろな病気の人々の役に立つと考えられています。iPS細胞のすごいところは、他人の臓器を移植することなく自身の細胞から1から臓器をつくりあげることができる可能性を秘めているところです。

他人の臓器移植は適合しない限り、必ずといっていいほど拒否反応を起こしてしまいます。場合によってはそれが死を招くこともあります。

しかし自身の細胞から作られた臓器は自身のものとまったく同じなので拒否反応をしめすこともありません。本当に早く達成させてくださればまた、新たな一歩が何人もの患者さんを救うことができるのです。

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